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足立区千住橋戸町で外壁塗装。弾力性のある無機塗料、浸透性のある撥水剤を使用!



外壁塗装工事のきっかけ

今回のご依頼は、足立区千住橋戸町の住宅の外壁塗装工事です。外観の汚れが気になり始めたので、塗り替えてきれいにしたいというご依頼でした。また、見た目だけではなく耐久性にもこだわりたいというご相談を受けましたので、外壁の材質を考慮した上で、耐久性の高い塗料をご案内させていただきました。

ご提案させていただいたのは、ダイフレックスの「ダイヤスーパーセランフレックス」という無機塗料です。塗料に使用される樹脂は進化しており、アクリル塗料が一般的だった時代から、ウレタン塗料、そして現在主流のシリコン樹脂塗料へと、徐々に耐久性の高いものへと変わってきました。シリコン樹脂よりも耐久性が高いものではフッ素などがありますが、今回の無機塗料はそれをしのぐ耐久性があり、20年以上にわたり建物を保護するとされています。無機と言えばガラスや陶器のイメージがあるように、硬さのある塗膜によって、高耐久性を実現しているのが特徴です。

上記のような性質で高耐久を実現する無機塗料ですが、その塗膜の硬さゆえ、ひび割れが生じやすいという懸念点もあります。サイディングの目地に塗装したり、外壁材にクラックを入れたりした際など、建物の動きに塗膜が付いていけず、ヒビが入ってしまうのです。

しかし、今回のダイヤスーパーセランフレックスは、無機塗料ならではの耐久性に加え、弾力性・柔軟性を備えているのが最大の特徴です。実際、今回も塗り壁であるジョリパットの外壁で小さなクラックが入っていたものの、塗料にダイヤスーパーセランフレックスを用いたことで、クラックが発生しづらい仕上がりになりました。
また、点検したところ幕板の一部分が腐食していたため、交換工事を行ったうえで塗装を施しました。元の状態に近い仕上がりにするために、カラーシミュレーションを作成し、既存の色に近いカラーを選択しました。

工事完了後、お客様にも仕上がりにご満足いただき、大変喜んでいただくことができました。
弊社では、新型コロナウイルス感染防止対策として、マスク着用・アルコール消毒を徹底して作業にあたっています。ぜひ、安心してお任せいただければと思います。

目 次



工事のビフォーアフター



基本情報

  • 施工内容:外壁塗装

  • 使用材料:ダイフレックス ダイヤスーパーセランフレックス

  • 築年数:20年

  • 施工期間:10日間

  • 保証年数:12年間

  • 建坪:110㎡

  • 工事費用:詳細はお問い合わせください


施工前の外壁を点検


ご依頼いただいた、塗装工事をご希望の住宅です。


経年による外壁の汚れや色褪せが気になっているとのことで、塗装工事をご検討されています。なお、屋根はカバー工法を行いますから、塗装をするのは外壁のみです。

ジョリパットで仕上げてある外壁には、細かくひび割れが発生していました。


一見すると分かりづらいものの、小さなクラックも多々入っています。木造住宅は動きが大きいため、モルタルの上にジョリパットで仕上げた外壁はヒビが入りやすくなるのです。


外観の汚れについては、南側は日当たりが良いため色褪せが多少目立ちますが、その他には目立つ汚れはありませんでした。


北側の状態です。外壁の撥水性が落ちると雨水を弾かなくなり、日当たりの悪い北側には苔やカビが発生しやすくなります。そのため、外壁に緑色の苔が付着しているのです。

こうした事態を防ぐために撥水性を復活させることも、塗装工事の目的の一つと言えるのです。


「外壁塗装」と一口に言っても、決して外壁だけの塗装を行うのではありません。

雨どいや鼻隠し、屋根の側面の破風板、幕板などの付帯部も、一緒に塗装を行っていきます。


バルコニーの周りに貼ってある幕板は、劣化して角が欠け、ボロボロになってしまっていました。なぜこのような状態になるかと言うと、幕板の上の部分から雨水が裏側へと入り込み、幕板が雨水を吸ってしまうためです。


こうなってしまうと塗装工事はできません。そこで、この劣化した部分を直す工事も同時に行います。


バルコニー周りを点検すると、外壁と板金が複雑に入り込み、隙間が空いているところがありました。ここには、雨水が流れた跡が残っています。ここの箇所も穴埋めの作業を行い、その上で塗装工事を行っていきます。


また、正面部分は化粧柱が外壁にアクセントとして取り付けてありました。こちらの化粧柱も色褪せが目立っているため、塗装できれいに仕上げていきます。


横に取り付けてある幕板は、雨水が溜まりやすく、バルコニー周りと同様に劣化や雨漏りを引き起こす原因となる可能性があります。そこで、コーキングなどを打ち込むことで、雨水が溜まらないように外に流す施工を行います。


玄関周りにも、アクセントとしてタイルが貼ってあります。こちらにも汚れにくいような処理を行っておく必要があります。



ボロボロになった幕板の交換


まず行うのは、劣化してボロボロになった幕板の交換工事です。


幕板は塗装の前に取り付けられた場合と後から付けられている場合があり、今回の場合は後付けでした。そのため、古くなった幕板を取り外す作業は比較的容易に行うことができました。


劣化した幕板を取り外すと、下地となっているモルタルが出てきます。モルタルは劣化しておらず問題なかったため、このまま上に新しい幕板を取り付けていきます。


今回は一部分のみ交換するため、元の幕板と形状を同じにしないと見栄えが悪くなりますが、同じデザインの幕板はもう作られていませんでした。そのため、同じ形になるよう加工を施しました。


加工方法としては、厚みの異なるケイカル板を加工し、段差がある同じ形のデザインに仕上げていきます。塗装を仕上げる際に平らに固定できるよう、ステップルで留めたところにパテを打って下地処理を行っていきます。


以上で、塗装工事の下準備は終了です。次は、いよいよ外壁塗装の工事に入ります。



外壁塗装工事


使用する塗料は、ダイフレックスの「ダイヤスーパーセランフレックス」という無機塗料です。


無機塗料は硬い塗膜で塗装面を覆うため、耐久性が高いもののひび割れが発生しやすいというデメリットがあります。そのため、本来であれば今回発生しているような細かなひび割れには向いていません。


しかし、この「ダイヤスーパーセランフレックス」は高耐久でありながら弾力性を持つ機能的な塗料であり、ひび割れが表面に現れにくい優れものです。そのため、今回の施工においては最適な塗料と言えるのです。


塗装工事は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで仕上げます。


まず下塗りは、塗装面の下地を整え、2回目、3回目の塗料の付着性を高めるために行う作業です。下塗りが正しく行われていないと、施工後に塗膜が浮いたり膨らんだりする危険があります。そのため、仕上がると見えなくなる部分ではありますが、とても重要な工程と言えるのです。


下塗りを行った後は、仕上げの塗装となる中塗り・上塗りを行っていきます。

中塗りをした段階でも色を付けることができますが、これではまだ色がはっきりせず、耐久性も十分ではありません。高機能な塗料の性能をきちんと発揮するには、上塗りと併せて2回の仕上げ塗りを行う必要があるのです。



外壁以外の部分(付帯部)の塗装


雨どいや鼻隠し、破風板、金属部分などのアルミ素材以外の箇所(付帯部)は、外壁塗装と一緒に塗装工事を行う必要があります。サッシの上についている金属素材の霜除けは、ペーパーを当てて表面を削ってザラザラにし、その上から下塗りの代わりであるサビ止めを塗っていきます。


屋根を縁取るように取り付けてある部材を鼻隠しや破風板と言います。軒先に付けられたのが鼻隠し、側面に付けられたのが破風板で、どちらも屋根にある部位をさすものの、建築用語的には全く違う呼び方になります。


雨どいも塗装をして仕上げていきます。雨樋にあるジョイント部分は、劣化すると部材の接着部が弱まり、雨水が漏れてくる原因になります。


雨どいは塩化ビニル製なので、紫外線などを浴びることで劣化し、割れやすくなります。そのため、劣化具合がひどければ交換工事をおすすめします。


交換した新しい幕板の塗装を行います。

幕板は機能性ではなく外観のアクセントのために取り付けてあり、見た目が非常に重要です。外壁の色とのコントラストが出て、ラインがしっかり見えるようなカラーで仕上げていきます。


幕板の天端にはコーキングを打ち込み、裏側に雨水が入り込まないようにしました。幕板と化粧柱は濃い色で塗装しましたので、外観の良いアクセントになると思います。




浸透性のある撥水剤「ウォータープルーフ」


玄関周りのタイルには、汚れを付きにくくする撥水剤を施します。

通常、撥水剤は雨水をはじくために表面をコーティングするものです。そのため、テカテカした仕上がりになります。

しかし、今回使用するウォータープルーフという塗料は、撥水剤でありながら浸透性があります


塗ると一旦は通常の塗料のように濡れますが、乾くと塗装した面かどうか分からなくなるくらいに自然に仕上がります。その上、水をかけるとしっかりはじき、塗装面には水が玉のようになって流れていきます。



工事終了

足立区千住橋戸町の住宅の外壁塗装工事が完了しました。


色褪せてしまっていた外壁は、元通りきれいな状態になりました。また、デザイン性のある幕板や化粧柱も、メリハリのあるカラーで良いコントラストになっています。


お客様にも、きれいな仕上がりになったと大変喜んでいただくことができました。



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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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