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別荘やセカンドハウスのメンテナンス住んでいない避暑地の住まいは思った以上に傷んでいるかも!




子供の頃は海とか山とか夏が近づいてくるとワクワクしたものです。

子供にとって夏は長いお休みの季節ですから。

昔はよく海とか山とかに家族で遊びに行ったものです。


車の運転が出来るようになると、友達と連れ立って貸別荘とかにも行ったりしましたね~。

今思えばその頃からでも結構感じてた事がありました。

海とか山の別荘地って言うのは日頃は行かない場所ですよね。


長いお休みとかバケーションってヤツに出かける場所。

海では年中塩風や紫外線にさらされてる。

山では湿度や植物とか半端ない虫とか・・・。


思えばそう言った普段は余り住まないであろう場所。

日頃は住んでいない場所。

家と言うのも又生き物ですからね。


住人がいてナンボって所もあるんですよね。

ましてや別荘とかセカンドハウスみたいな家が建つ場所と言うとですよ。

これが結構家にとっては過酷な場所な訳ですよね。


今回はそんな私達にとっては避暑地の癒しの場所。

だけど家にとっては結構過酷な場所。

そんな避暑地のメンテナンスについてお話しましょう。


目 次


別荘やセカンドハウスをお持ちの方は平日は都会暮らし。

週末や長期休暇は別荘暮らしって感じの方が多いですよね。

退職後は別荘でと考えてる方もいるかもですよね。



別荘やセカンドハウスと言うのは勿論ですけど「街中の住まいとは違う」ということです。

建物の外観等の事では無くて使用環境が全然違うと言う事なんですね。

勿論普段は余りお目にかからない様な建物があります。


ログハウスとか変わった形の建物も数多くありますよね。

それもまた別荘やセカンドハウスのいい所でもあります。

そんな別荘やセカンドハウスだから。



だからこそのメンテナンスが必要になって来るんです。

例えば別荘やセカンドハウスと言うのは不在の時が多くなってしまいますよね。

その間もし雨漏り等の不具合が起きていたとしたら?



当然ながらその被害に気付く事は不可能ですよね。

拡大してしまってせっかくのバケーションは・・・。

そんなケース少なくないんです。


普段気付かないことが多い別荘やセカンドハウス。

だからこそ、建物を気遣って下さい。

それには一歩先回りしたメンテナンスが必要




 別荘を取り巻く環境 



海を一望できて海岸もすぐそば・・・素敵じゃありませんか。

でもこの立地、建物にとっては誠に苛酷な環境ですよね。

ご存知だと思いますけど、海に近くは潮風の塩害が大です。


被害を受けやすいと言う事ですね。

潮風は建物の劣化を早めます。

塗膜や鉄骨の劣化の進行も早い。



雑踏から離れ自然と一体・・・別荘やセカンドハウス等のあるべき姿。

山・森林等木が多く、木陰も多い所は紫外線も・・・家にとっては過酷な場所。

最近はニワ漆と言う中国原産の外来種が増えてきています。


成長が非常に早く害虫にも強い厄介な植物です。

去年はになっ無かったのに・・・ジャングルみたいになってると言う事になりかねない。

標高が高い山ともなれば、紫外線量も多いのは当然。


知ってました?

標高が高くなる程、空気が薄くなりますよね。

そうすると紫外線も散乱せずに、そのまま降り注ぐんですよ。


だから紫外線量が多くなるです。

一般には1000m高くなると紫外線量は10%増になるとか。

よって紫外線や植物から受ける影響は大と言う事です。





日頃人が住んでいるのと、いないのとでは当然ながら違いが出てきます。

住んでいれば異変にも気付く事が出来ます。

でも離れた別荘やセカンドハウスはそうはいきません。






普段生活環境ではない別荘やセカンドハウス。

人が住んでいない場合の弊害もあって当然。

人が住む事で換気や湿度が保たれているんですね。


海や山に別荘やセカンドハウスをお持ちの方なら、自分でお手入れする。

そんな方も少くないでしょう。

ウッドデッキやバルコニー等の塗装とか愛着もわきますから…分かります。


そういったお手入れや小さなメンテナンス等自分でやりたいという方も多いでしょう。

でも小さなメンテナンスだけにして下さいね。

屋根の上などの高い所は言うまでも無く危険です。





専門の機器や道具・材料等々いつも行かない所だからこそです。

間違いのない信頼できる業者に任せて下さい。

プロはその為にいるのですから。


大きな台風の後。

別荘はどうなってるか気になる。

でもすぐには見に行けない。


別荘やセカンドハウスですからね。

すぐにとんで行ける場所ではない場合が多いですよね。

気が気じゃありませんよね。


信頼できる業者への点検の依頼。

別荘やセカンドハウスの場合は定期的な点検が不可欠

どうしても経年劣化が早まってしまう別荘やセカンドハウス。





一例ですけどね。

ここでリゾート地の別荘リフォームと屋根葺き替え。

外壁塗装や防水工事の外壁塗装の施工の流れをみていきましょうか。





海と山に囲まれたリゾートとしては申し分のない立地ですよね。

まずは点検です。



分かりますかね。

屋根は上の写真は頂点がかまぼこ型になっていますよね。

亀裂も入っています。


テープでの補修の跡がありますね。

過去に雨漏りがあったんでしょう。

応急処置の跡ですね。



コーキングした跡がありますね。

補修後、入ったのか亀裂もあります。

こう言った亀裂はですね。


屋根の半円の部分が歪んでいるから起こるですよ。

多分、施工時に加工と調整を繰り返しながら設置したんでしょうね。

本来は、半円の部分は工場で加工するんですそのまま設置するんです。

だからこう言った歪みはほとんど発生しないんです。



屋根の表面が不自然に凸凹してますね。

コーキングの補修跡もあります。

コーキングが劣化してしまって、裂けていますね。


屋根の上を歩いてみると、所々やわらかい感じがする。

そんな感じだと、雨水が浸入して下地の腐食も始まってしまっているでしょうね。

中々大変な状態ですね。



庇の部分・・・写真でもざらついているのが分かりますね。

丁度と言ういい方はおかしいですが、傷みが出始めた頃かと思いますよ。

この程度ならメンテナンスはトップコートの塗布のみで良さそうですね




海辺の別荘・・・白の外壁、1階の広いテラスといい素敵な別荘です。

それでも近くで見て見ると、ところどころ雨筋や汚れがありますね。

塗装が傷み始めると言う事は、汚れも付き安くなると言う事です。

だから、汚れと言うのは逆に塗装時期判断する上でバロメーターになるんですね。



何か硬いものをぶつけた?

1階の軒天近辺に傷がありますね。

その付近が汚れていますね。


屋根から伝ってきた雨水でしょうか。

雨筋も数箇所ありますね。

早めでも、塗り替えの時期でしょうね。


パット見は奇麗に見えても点検してみると細かい所が気になりますね。

だからこそ点検、メンテナンスは必要なんです。

点検後メンテナンス開始です。






こんな感じで完成後の色の先取り体験が出来ます。

こうすると事で後で後悔なんてことも無くなりますよね。

依頼者失敗無くイメージ通りのカラーを選ぶ事が出来ます。







この大きさですからね。

足場の設置にもそれなりに時間を要しますよね。

まずは、建物の一部に設置。

みた所、この足場がある部分だけの工事を行うような印象ですね。



足場を建物全体に架設します。

建物の高さに合わせて、足場の高さも調節していくんですね。

左写真を見ても分かる様に、建物の高低差により足場を組んでいくんですよ。



高圧洗浄機はガソリンエンジンで、15MPaもの水圧の洗浄機です。

建物全体の汚れを水圧で洗い流し、これからの工事に備える訳ですね。


足場を組み安全にプロの仕事の開始です。

高圧洗浄機で汚れた表面を洗います。

メッシュシート高をかぶせ塗装剤が飛び散る事を防ぎます。


その間、依頼者さんには屋根の色とかのシュミレーションで色を決めて頂く訳です。

サンプルの色だけでは中々分かりにくい物です。

パソコンと言う良い物のお陰ですね。






今までの屋根材を剥がして、撤去していきます。

屋根材自体が大きいですね。

サンダーなどで部分ごとに切り分けて剥がして行きます。


あ~やはり心配していた通りですね。

雨水が浸入していましたね。

防水紙が劣化してますから・・・ボロボロですね。



浸水によって、劣化しているのが防水紙だけなら良いのですが…。

防水を剥がしていくと下の野地板が浸水し、変色していました。

腐食している部分もありますね。

解体の負荷に耐えられず、崩れてしまった所ありました。



腐食している部分、傷んでいる部分を撤去します。

傷んでいない部分はそのままで、必要な部分だけを張り替えていきます。



屋根の半円部分には構造材と野地板を新設します。

これから葺いていくガルバリウム鋼板の屋根材と曲率と合わせます。

これで屋根が歪んで、亀裂が入る事はありません。

その上に粘着式の防水紙を敷設していきます。



今回は大きな建物で、高さもあります。

しかも屋根材自体が大きいから、クレーンを使って荷揚げ。

半円部分の屋根材はトラックの荷台をほぼ埋め尽くす大きさです。



ガルバリウム鋼板を使った屋根材を固定します。

今回は屋根材の曲率を現場合わせで加工する訳ではありません。

なので無理な力はかかりません。


亀裂も発生しません。

継ぎ目となる部分は専用の工具で折り曲げて固定していきます。



安全かつ迅速に、職人さん達の仕事ぶりです。

こちらの別荘の場合は結構大掛かりな工事でしたけどね。

必要に応じてクレーン車だって出てきますよ。





この缶見えます?

ナノコンボジットシーラーと言ってですね。

汚れにくく仮に汚れても降雨で洗い流されるという優れ物の塗料です。


まずはナノコンポジットW専用のシーラーで下塗りします。

右写真のローラーは透明ですよね…チョッと見にくいかもですが。

そうです・・・シーラーは透明なんです。



続いては中塗りです。

白い外壁に白いペンキを塗りますから、塗装の様子が伝わりにくいですが・・・。

ローラーに注目してください。

上の下塗りとは違い、塗料で白くなっているのがお分かりますよね。



仕上げの上塗り作業です。

下塗り・中塗り・上塗りと計3回の塗装施工を行う訳です。

これこそが塗装の長持ちの秘訣です。







場所によって塗装方法も変わってきます。

階段の手すりとか複雑な模様のある所とか・・・。

そんな所は吹き付け塗装を行います。



1階のテラスの塗装の様子です。

外壁の重ね塗りを行い仕上げていきます。

写真のムラ・・・分かります?

上塗りで仕上げた後は綺麗ですよね。

ホワイト系ですね。






庇の表面がザラザラ・・・分かります?

丁度傷みが始めた時期みたいですね。

メンテナンスとしては、プライマー塗布・トップコートを塗布をします。




塗り残しの無い様プロの職人達は最後まで気を抜きません。

迅速に丁寧に安全にが合言葉

こうして見違えるほど新築の様に仕上がって行く訳です。






別荘ってまさに憧れですよね。

日頃から住んでいないからこそ、手もかかります。

それに加え、別荘は山の中・海の近くの様な過酷な環境が多いですよね。


こちらの別荘の場合、海の近くです。

潮風による塩害には要注意です。

金属部分や塗装した部分にはこまめな点検が重要です。

小さな不具合でも、油断禁物です。



今回の工事には、屋根に錆強度のガルバリウム鋼板

外壁にはセルフクリーニング機能を持つナノコンポジットWを使用。

海の近くなのでこのような選定がベスト。


環境に適したものを選ぶ事が最も大事です。

そうする事で、建物への負荷を減らす事が可能となります。

実用性・耐久性を考え、屋根材や塗料の選択が必要です。



いかがでしたか?

文字で書くよりも画像を見た方が分かり安くてリアルですよね。

いつもは生活しない場所。


だけど凄く癒される自然な場所。

だからこそ定期的なメンテナンスは欠かしてはいけないんです。

適度なメンテナンスが長く楽しめる秘訣です。


今回のポイントをしっかり押さえてあなたの別荘やセカンドハウスの参考にして下さい。

きっと長持ちすると思いますよ。

次世代に繋げる事も可能です。



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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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