【著者情報】
サンセイペイント最高技術責任者
関 裕一
東京都足立区出身 戸建住宅劣化診断士・ドローンパイロット
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
外壁調査で建物の耐久性を高める
外壁や屋根の塗装リフォームは、工事完了後も終わりではありません。定期的な外壁調査を通じて、経年劣化や施工不良による問題を早期に発見し、建物の耐久性を維持することが重要です。
定期点検が施工不良の早期発見につながる
1. 施工不良の初期サインの識別
外壁塗装の施工不良は、初期段階では目立たないことが多いです。しかし、定期的な点検により、小さな亀裂や塗膜のわずかな剥がれなどの初期サインを見逃さず、早期に修復することが可能になります。
2. 長期的な建物の健康維持
定期点検は、施工不良が原因である外壁の劣化を早期に発見するための重要な手段です。これにより、建物の外観だけでなく、構造的な健康も長期にわたって維持することができます。
外壁塗装業者による定期点検の選び方
1. 定期点検の範囲と頻度
外壁塗装業者を選ぶ際は、彼らがどのような範囲で、どのくらいの頻度で点検を行うかを確認しましょう。定期点検の範囲が広く、頻度が高い業者は、より信頼できる可能性が高いです。
2. 質の高いアフターサービス
優れた外壁塗装業者は、塗装後の定期点検を通じて、質の高いアフターサービスを提供します。アフターサービスの詳細を事前に把握し、業者選びの重要な基準として考慮しましょう。
外壁調査で発見できる劣化のサイン
1. チョーキング現象
塗膜が粉状になり、手で触れると白い粉が付着する「チョーキング現象」は、塗料の劣化の明確な兆候です。この現象が見られたら、早急に外壁の再塗装が必要です。
2. 亀裂や剥がれ
外壁に亀裂が見られたり、塗膜が剥がれていたりする場合、これは外壁の構造的な問題を示唆している可能性があります。定期的な外壁調査により、これらの問題を早期に特定し、適切な修復を行うことができます。
3. 色あせや汚れの蓄積
外壁の色あせや汚れの蓄積は、塗膜の劣化を示しています。これらのサインが見られる場合、外壁の清掃や再塗装が必要になる可能性があります。
おわりに:
外壁や屋根の塗装は、建物を保護する重要な役割を果たしていますが、経年劣化は避けられないため、定期的な外壁調査と適時のメンテナンスが不可欠です。自身で定期的に点検を行い、問題があれば近隣の外壁塗装業者に相談しましょう。これにより、建物の耐久性を維持し、長期的な安心を確保できます。
Comments