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外壁塗装をツートンやカラフルに塗り替えたい方必見!お洒落に見せるために知っておきたい基礎知識の紹介


外壁塗装をする際に、どういったイメージを持ってしますか?

約10年に1度と言われている外壁塗装。

今回は「かっこいい感じにしたい」「お洒落にしたい」とイメージチェンジを考える方もいると思います。

「ツートンに憧れがある」「カラフルで明るい雰囲気にしたい」等。

外壁塗装を検討している段階で、何となく仕上がりのイメージ、色のパターンが決まっている方が多いと思います。今回は、ツートン、カラフルをお考えの方に読んで頂きたい定義を説明していきます。最後までぜひご覧ください。


目 次



・(画像左)ツートン。正しくはツートーン(two tone)

2色で配色すること。

別名バイカラー(bi-color)と呼ばれることもある。「2色の」という意味。

純粋に2色という意味ではなく、セパレートカラーを使い3色になってもツートンと呼ぶ事があります。


・(画像右)colorful

「色とりどりの」「色彩に富んだ」という英語の『colorful』が語源。

私たちがカラフルを聞けば頭に浮かぶのが有彩色の、多色配色(彩度・色みを持つ色)だと思いますが、(白・グレー・黒の彩度・色みがない色)無彩色が有彩色になった場合もカラフルと呼ばれたりします。



無彩色は色数に含めない

少しややこしくて難しいですが…カラーコーディネートでは決まりがあります。

その中に、無彩色(白・グレー・黒)は何色使っても1色と数える。といったきまりがあります。さらに進んだ解釈では白・グレー・黒は色数に加えないという解釈もあります。

セパレートカラーは主に無彩色、またはそれに近い色が使われますので、合計3色でもツートンという事なのです また、有彩色の単色もカラフルと呼びます。(無彩色を色数に入れない為)



塗り分ける境界は建物の構造で決まります!


(1)建物の上下(1階部分と2階部分)を境界線にするパターン

上のイラストのように水平方向に境界線を設けるパターンは、よく見られるタイプの塗り分けだと思います。

1階部分→ベースカラー

2階部分→アソートカラー

屋根→アクセントカラー

それぞれの割合を考えた場合、境界の微調整は必要になる場合も出てきますが、主に1階部分と2階部分の境でほぼ大丈夫です。



2)ベランダやバルコニーなどの出っ張り、引っ込みを利用するパターン。

ベランダやバルコニーを大きめに作られた方におすすめの色分けです。

インパクトは大きく、大胆なイメージチェンジとなりますがほとんどが違和感なく仕上がります。 建物→ベースカラー

ベランダ・バルコニー→アソートカラー


サッシ枠や戸袋、屋根などにアクセントカラーの要素を取り組みましょう。

(3)垂直方向に塗り分けるパターン。

窓や建物の角を上手く利用し垂直方向に塗り分けるというセンスが問われる難易度高めの塗り分けです。

各部位の共通部分を見つけ、利用し垂直方向に境界線を作っていきます。 建物→ベースカラー

窓や建物の角→アソートカラー

屋根や玄関→アクセントカラー


難易度は高めですが、上手に窓や建物の角を利用することでセンスが良くスタイリッシュに仕上がります。


(4)まとまりや統一感が感じられない場合には…

セパレートカラーを境界線に追加してみましょう!

私たちは、見慣れていない物を見た時にそこの部分に対して違和感を感じてしまう事があります。外壁塗装も同様でこれまで1色だったお住まいをツートンに塗り分けると違和感を感じてしまう事もあります。

そんな時にオススメなのが、境界線上にプラス1色、セパレートカラー追加です! 



セパレートカラーとアクセントカラーって似ていますよね。

セパレートカラーとは建築物だけではなく、様々なものの配色技法として使われており、境界をはっきりと分けるはたらきがあります。

主に使われる色は(白や黒などの無彩色、もしくは近い色)がほとんどで、色と色とのぶつかり合いをさせないために使います。

境界の部分にセパレートカラーとなる幕板を設置します。

幕板はほとんどが後付けできるので、幕板がない場合でも安心してください。



白・グレー(漆喰)、木材、石材や粘土といったも自然由来の温かみで構成されてきた昔とは変わって、現代に入ってからは街並みが色とりどりになってきています。


現代でも歴史のある街では景観条例が厳しく、昔ながらの景観が守られています!

(1)沢山の色を使うことは難しい事を認識する。


基本的に、家やビルなどの建物は多くても3色程度しか使われていません。

また建物本体だけでなく、お庭、門、塀、敷地全体を見て見ても、沢山の色を上手く使うことは難しく、使いすぎてしまうと「落ち着かない」「まとまりがない」という残念な印象になります。

もし、お家を「目立たせたい!」「カラフルにしたい」と考えている方は、建物などの構造物で色数を増やすのではなくて、お庭に植物を植えるなどして補う事が理想です。

 


(2)原色は避ける!

街並みを乱すような色はやめましょう!景観を破壊します!



(3)彩度(鮮やかさ)は控え目に…

鮮やかな色は派手に見えてしまうので、街並みから浮いてしまいます。

商用施設でも賛否両論があります。

一般的なお住まいの場合は彩度控えめな色を選びましょう。


(4)薄めの色を選ぶ

 人気のある薄めのピンクで塗り替える方は多いです!

ただし、同じピンクでも薄めで上品なピンクならかわいらしい仕上がりになりますが…

一歩間違えてしまうとショッキングな仕上がりになってしまいます。



(5)濃い目の色なら暗めの落ち着いた色で!

同じ色でも鮮やかな色、落ち着いた色と分かれてきますが、例えば緑の場合、同じ緑でも明るめの鮮やかな緑と、深い濃い色の緑の場合、濃い緑の方が落ち着いて見えますよね。

同じ色でもこういった違いがありますので間違いのない選択をしましょう。

(6) 赤や青などハッキリとした色を希望する際は洋風住宅、輸入住宅を参考にする

赤や青色などはっきりした色をどうしても使用したいという場合、景観条例に引っかかってしまう場合もあるので、こうした色を選択する場合は、輸入住宅を参考にするといいです。

特定の地域では引っ掛かる場合もありますが、そこを除けば景観条例に抵触せず周囲とマッチするような色が使われているので安心です。


外壁をツートン、カラフルに塗装する場合、必ずカラーシミュレーションを利用ましょう

撮影時の天気や時間、撮影した人によって画像が全く異なってくる場合もあるので、外壁塗装業者の中にはカラーシミュレーションは信用ならないと触れ回っているとこをもありますし、私自身もカラーシミュレーションが塗り替え後を100%忠実に再現しているかというとそれは否定をします。

たたその差を極力減らすのが現在のテクノロジーであり、デジタルカメラということを忘れないでください。


撮影した天候や日時、人、眼鏡の有無などによって差はもちろん変化しますが、それでもある程度塗り替え後のイメージが再現できているのは事実です。 同じものを見ている限り、かなりの部分が共通項となります。


世界で最もカラフルな街〜ブラーノ島の住宅街(イタリア)〜

各建物ごとに彩度が高く、鮮やかな色で塗り分けられるという全世界で最もカラフルな街並みを誇り、観光名所にもなっているのがイタリアのブラーノ島の住宅街。

この街には現在、厳しい景観条例が施行されております。

外壁塗装で色を変える場合はヴェネチア市当局の許可が必要となっていおり、伝統を受け継いでいくために隣とは違う色で塗り替えなければならないという規則があります。

1960年代にニューヨークから世界中に伝わったスーパーグラフィックス

 建物の外観や内装を鮮やかな色彩を使ったグラフィックでデザインしたものです。

 アメリカをはじめ、ヨーロッパや日本にも広く伝わったものの1970年以降は衰退しました。


 日本で有名スーパーグラフィックスは、1969年に開業した赤坂東急ホテル(現・赤坂 エクセルホテル東急)その外観と塗装から「軍艦パジャマ」と評されています。

防波堤や建築工事中の囲いなどに描かれるイラストなどの環境グラフィックもスーパーグラフィックスのひとつです。

現在では、デジタルサイネージやプロジェクションマッピングなどがよく使われていますが、これらもスーパーグラフィックスの一環に含まれています。



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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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