目 次
お客様より、外壁塗装の見積もりをヌリプロ110番ご依頼いただきました。
実際に点検をしたところ、コーキングが劣化しており、放っておけば今後雨漏りの可能性もある状態でした。
また、ベランダも点検したところ、防水工事が必要であることが分かりました。
1. 基本情報
施工内容:外壁塗装・ベランダの防水工事
施工期間:20日
使用材料:
【外壁塗装】ナノコンシーラー(下塗り)
ナノコンポジットW…ナノテクノロジーで長持ちする塗料です!
【シャッターボックス・幕板】ファインシリコン
【軒天】カチオン系
●カラーシュミレーションを使用しご提案しました
外壁塗装については、カラーシュミレーションを使用し、実際に塗装をした際にどのようなイメージになるのかご確認いただきました。
カラーシュミレーションをすることで、塗装後に「想像していた色と違った…」という事態を防ぐことができます。
特に、「今までと違う色にしてみたい」「2色使いたい」といったときには、カラーシュミレーションがあると安心です。
以下が、今回ご提案したカラーです。
① ベランダを境に色をわけた配色
【ベージュとブラウンで暖かみのあるイメージ】
【ブラックとグレーで上品な落ち着いたイメージ】
②外壁全面を1色で塗装
【暗めのグレーでシックなイメージ】
【馴染みやすい黄色で明るいイメージ】
③1階とベランダを同色、2階部分を別の色にした組み合わせ
【ベージュとグレーのコントラストでモダンなイメージ】
【ベージュとブラウンでコントラストを抑えつつおしゃれに】
今回は、こちらのカラーをお選びいただきました。
2. 施工内容
①高圧洗浄
はじめに、高圧洗浄で外壁についた埃や汚れ、剥がれかけた塗膜を落とします。
汚れが残っていると仕上がりにも影響しますので、しっかり洗浄します。
基本は130kg~150kgの水圧で行いますが、傷んでいる部分は水圧を下げるなど、調整しながら洗浄します。
高圧洗浄だけで落ちない汚れは、手作業で丁寧に落としていきます。
②コーキング補修
今回、外壁の塗装と目地のコーキングに劣化がみられたので、補修を行いました。
点検時と足場組立の際に補修箇所をチェックし、塗装前に補修を行います。
既存のコーキングは劣化し一部は剥がれてしまっている状態でした。
まず、コーキングを全て除去します。
コーキングを剥がしたら、目地の周りに養生テープをはり、新しいコーキングを塗っていきます。
最後にヘラでコーキングをならし、養生テープを剥がして補修完了です。
③外壁塗装
下処理が完了したので、塗装をしていきます。
まず、下塗りをします。
今回は、クラックの防止効果が高いナノコンシーラーを使用しました。
続いて中塗りです。左が1階、右が2階用の塗料です。
最後に上塗りで仕上げます。
今回使用した低汚染の「ナノコンポジットW」は、汚れが塗料の中に入りにくく、雨水で壁の表面に付着した汚れを洗い流す性質があります。
④部分塗装
外壁以外にも、破風板・軒天・雨樋、シャッターボックス・幕板も塗装を行いました。
外壁以外の箇所も塗装することで、永くお住まい全体を守ることができます。外壁塗装の際は、同時の塗装がおすすめです。
左が軒天、右が破風板塗装です。
左がシャッターボックス、右が幕板塗装です。
⑤ベランダ防水工事
ベランダは腐食してしまっている状態でしたので、内側の木部から新品に交換となりました。
今回のように劣化が激しい場合には、塗装だけでは補修できないこともあります。
永くお住まいの状態を保っていただくため、点検の際は最適な工事方法をご提案しております。
まず、ベランダを開けます。写真のように木部部分が腐食していました。
新しいものに取り換えます。
笠木部分はガルバリウム鋼板を使用しました。
ベランダは雨漏りの可能性が高いため定期的なメンテナンスが重要ですが、日常では劣化に気づきにくい部分でもあります。
今回は木部から取り換えましたので、防水対策もばっちりです。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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