今回ご案内する改修工事の実例は、屋根と外壁のエイジング塗装です。
目 次
足立区千住桜木にお住まいのW様より
「太陽光発電を設置するのと一緒に、屋根と外壁の塗装をやってしまいたいけれど、 ”いかにもペンキ塗りたて” という感じになるのは嫌なんです」
とのご要望でした。
そこでご提案させていただいたのが、 「エイジング塗装」 です。
「エイジング塗装って何?」
「どういうもの?」
と思われる方も多いでしょう。
百聞は一見にしかず。
工事のビフォー&アフターの写真で、実際にご覧になってください。
ビフォー&アフター
1 工事の基本情報
■施工内容
・・・外壁塗装、屋根塗装
■施工期間
・・・10日間
2 施工前の状態
専門家の視点で建物のために必要なこと、不必要なことを見極めるために、
まずは点検・調査を行います。
外壁には大きな痛みは見られませんでした。
日当たりの悪い北側にはコケの繁殖がありましたが、高圧洗浄で問題なく落とせる程度でした。
続いて屋根です。
屋根にもコケが繁殖していましたが、調査の結果、屋根材には問題がありませんでした。
こちらも洗浄して塗装工事を行えば、修復できます。
3 施工
3-1 足場の架設・高圧洗浄
一番初めに、高所部分を作業するための足場を架設します。
シートで周りを囲うのは、洗浄時に汚れが飛び散ったり、塗装時に塗料が飛散してしまうのを防ぐためです。
塗装前に必ず必要になるのが、洗浄の工程です。
汚れた上から新たに塗装してしまうと、建物内部や新しい塗装部分の痛みにつながってしまいます。
高圧洗浄でしっかりとコケや汚れを落としました。
3-2 屋根の塗装
塗装は屋根から行っていきます。
専用の下塗り材で下塗りをしてから、中塗りで色を乗せます。
中塗りの上から、同じ塗料をもう一度、仕上げの上塗りをしていきます。
塗装は通常、下塗り、中塗り、上塗り、の 「3回塗り」 を行うことが多いです。
中塗りと上塗り、重ねて塗ることで、しっかりとした発色が得られ、艶も出ています。
これで屋根は完成です。
3-3 外壁塗装
続いて、外壁の塗装です。
屋根の塗装と同じように、外壁もまずは下塗りからとなります。
外壁の塗装も、屋根と同じく、通常は下塗り、中塗り、上塗り、の 「3回塗り」 であることが多いのですが、
今回は下塗りを2回行っています。
「エイジング塗装」 のベースになる下地の色の塗装です。
こちらの下地の塗装も、 「エイジング塗装」 を施すために、今回は4回、吹き付けて行っています。
下地の上から、仕上げとなる 「エイジング塗装」 を施した後の写真です。
ただの白壁ではなく、アンティーク風、ヴィンテージ感が出ています。
企業秘密となるため、作業中の写真は割愛させていただいております。
3-4 完工
まるで南仏にでも迷い込んだかのような、あたたかい温もりのあるお家になりました。
かわいく手入れされたお庭にも、ぴったりの雰囲気です。
家具やお庭、室内DIY等で、長い年月の間、代々大切に使われてきたアンティーク風のものが人気ですが、
「エイジング塗装」 では、なんと家一軒まるごと、アンティークな趣にできます。
このようなアンティーク風・ヴィンテージ風の塗装は、お店やアミューズメント施設ではご覧になったことがあるかもしれませんね。
もちろんご自宅にも、こうして塗装していただけます。
4 まとめ
以上、屋根塗装と外壁塗装(エイジング塗装)の工程を、実例で紹介させていただきました。
あまり見かけない塗装だったのではないでしょうか。
「塗装」と一口に言っても、ただ単純に一色で塗るだけでなく、このように色々なデザイン塗装もあります。
ちょっとおしゃれな塗装にしたい、他の人と差をつけた塗装にしたい、というご希望の場合は、ぜひお気軽にサンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)のヌリプロ110番までご相談ください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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