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キルコートは遮熱性が高く塗りやすい!メリット・デメリット、ガイナ塗料との違いも解説!



遮熱塗料として有名なのはガイナですが、これからはキルコート塗料も人気が出ると考えられています。

しかし、本当にガイナ塗料と同等なのかと気になる人もいるでしょう。

そこで、ここではキルコートの利点と欠点の紹介、ガイナ塗料との違いも塗装のプロが解説していきます。



目 次



まずは5つのメリットを解説します


1.光熱費を抑えることができる

遮熱塗料の一つで太陽光を約90%も反射するので、室内の温度上昇を抑えることができます。

また断熱性もあるので、冷暖房の光熱費を抑える効果も期待できるでしょう。

夏は遮熱効果で、外気熱での室内の温度上昇を抑え、冬は断熱効果で、室内から外へと熱が逃げるのを防いでくれます。


2.ヒビなどをカバーできる

200%も伸びる塗料なので、小さなヒビなどが入っても塗膜が伸びて上手くカバーできます。


3.一般的な塗料よりも高い接着力

一般的な塗料よりも3倍程度の接着力があります。

高い接着力で塗膜がはがれにくいです。


4.耐久性はフッ素塗料と同等

この塗料は耐久性も高く、フッ素塗料並みの15年も耐久性があります。


5.周辺の騒音も遮断

この塗料を塗ることで約10dBも音を小さくしてくれるので、外の防音効果も期待できる塗料です。

音が10dB低下と言われても、どのくらい低下するのかイメージできないでしょう。

一般的に音が10dB低下するだけで、今まで聞こえていた音が小さくなったと感じるレベルです。

外壁のリフォームなどで使うだけで、外の音が気にならなくなるかもしれません。



利点だけでなく欠点もある


1.シリコン塗料より高い

キルコートはフッ素塗料よりも安く、ガイナと比較しても安く購入できますが、シリコン塗料よりも高いです。

少しでも安く塗装をしたい人には高く感じるかもしれません。


2.販売から日が浅い

キルコートは、販売からまだ歴史が浅いこともデメリットでしょう。

ガイナも販売から何十年も経過している塗料ではないですが、そのガイナよりも新しい塗料です。

比較的新しい塗料なので、今後どのような不都合が出るかはわからないという不安要素があります。


3.カラーバリエーションが少ない

他の塗料と比較すると色の選択肢が少なく、淡い色から選ぶことになります。

一般的に外壁などは淡い色が多く、問題ないと感じる人もいるかもしれません。

しかし、青、赤、黄というような鮮やかな色表現ができないため、このような色合いを求めている人には不向きな塗料です。


4.想像以上の効果は期待できない

メリットだけを確認すると、他の塗料よりもとても優れた商品のように感じます。

しかし、あくまでも数ミクロンの塗面の効果なので、断熱や遮熱、防音効果も限定的です。





遮熱効果はかなり期待できる!

メーカーの資料を確認すると、この塗料を折板屋根に施工するのとしないのとでは、50.3℃もの差が出たという結果を見ることができます。



色の選択肢が少ない

この塗料を塗るときには、右のような色から選ぶことになります。

費用は割り増しになりますが、特注で色を作って塗ることは可能です。

ただ、特注するとどのような色でも作れるというわけではありません。















人気のガイナとの違いを解説




この塗料は、人気のガイナと比較されるケースが多いです。

ガイナとの大きな違いとしてまずあげられるのが伸縮率です。

キルコートの伸縮率が約200%もあります。


塗料が良く伸びることから、塗ったところにヒビが入っても小さいヒビならこの塗料でカバーできます。

気になるのは機能性よりも仕上がりという人もいるでしょう。

ガイナはマットな仕上がりですが、キルコートも同じような仕上がりです。


マットな仕上がりでは手アカなどの汚れが目立つという印象がありますが、キルコートは汚れが付着しにくいという特徴があります。

これらの点がガイナとの大きな違いでしょう。



耐久年数を考えれば高くない塗料


キルコートは、ガイナやフッ素塗料と比較すると安いです。

しかし、シリコン塗料と比べるとどうしても高価な塗料となります。

この価格の高さからシリコン塗料を選ぶ人も多いですが、上記でも紹介した耐用年数が15年という点を考慮すれは、シリコン塗料と比較しても決して高くはありません。

遮熱塗料は複数の商品が販売されていますが、その中でもキルコートはもっともおすすめできる塗料の一つです。










まとめ

キルコートは塗りやすいという特徴もあります。

塗りやすいということは、高度な技術や経験がなくても同じように塗れることを示しています。

どこの施工業者に依頼をしても施工に差がでない塗料ともいえるでしょう。

ただ、塗装業者を選ぶ際にはデメリットをよく理解しているところを選ぶことが大切です。


どのような塗料でも、必ず利点もあれば欠点もあります。

多くの業者がおすすめの塗料の利点ばかりを言います。

しかし、塗料選びでは欠点もよく理解した上で選ぶことが大切です。


ヌリプロ110番では、家の塗装の悩みや不安など、さまざまなご相談に対応しています。

家の塗装や塗料でご相談したいことがあればご気軽にご連絡ください。



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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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