外壁塗装は家の外観に大きな影響を与えます。
そんな外壁塗装では塗料選びが重要です。
そこで、サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)のヌリプロ110番で取り扱っている塗料10種、それぞれの特徴や価格を解説します。
塗料の選び方についても解説していきますので塗料について基礎知識を身につけたい方はぜひ参考にしてください。
目 次
外壁塗装用の塗料10種を知っておこう
外壁塗装用の塗料は下記の10種に別けられます。
耐用年数や価格も掲載しておきますので確認してください!
<種類:耐用年数:価格の目安(円/㎡)>
アクリル :5~7年:1500円
ウレタン:7~10年:1950円
遮熱 :8年~12年:2400円
シリコン:10~15年:2300円
ナノテク:10年~20年:3500円
ラジカル制御形:12年~16年:2400円
断熱 :15年~20年:4000円
フッ素:15年~20年:4300円
光触媒:20年~25年:4700円
無機:25年~30年:5300円
ここからは、各塗料の特徴と代表的な製品を紹介していきます。
【アクリル塗装】
アクリル樹脂から作った塗料で、耐用年数は短いですが、費用が安いので、少しでも新築費用を抑えたい人に良く選ばれています。
オーデグロス(日本ペイント)
プリーズコート(エスケー化研)
【ウレタン塗料】
ウレタン樹脂で作った塗料で、施工費用を抑えたい10年後には解体するような建築物に良く使用されています。
水性ファインウレタン(日本ペイント)
クリーンマイルドウレタン(エスケー化研)
【シリコン塗料】
シリコン樹脂で作った塗料で、ラジカル制御形が登場する以前はコスパが良いので、人気のある塗料でした。
ファインシリコンフレッシュ(日本ペイント)
クリーンマイルドシリコン(エスケー化研)
【遮熱塗料】
高日射反射率塗料とも呼び、太陽からの日射しを反射して室内の温度を下げる効果が期待できます。
サーモアイSi(日本ペイント)
アドグリーンコート(日本中央研究所)
【断熱塗料】
太陽や外気の熱を伝わりにくくして室内の温度上昇を抑えてくれる塗料です。
ガイナ(日進産業)
キルコ(シンマテリアルワン)
【ラジカル制御形塗料】
塗料の劣化成分の発生を抑制する性能があり、シリコンと同じ程度の価格なのに耐用年数が長いため、今もっとも注目される塗料です。
パーフェクトトップ(日本ペイント)
エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)
【フッ素塗料】
フッ素樹脂で作る塗料のことで、価格は高めですが、耐用年数は長いので、トータルのメンテナンス費用を抑えることにもつながります。
ファイン4Fセラミック(日本ペイント)
クリーンマイルドフッソ(エスケー化研)
【光触媒塗料】
汚れが付きにくく耐用年数が長いです。また、抗菌作用があるので、室内にも使用されるケースも増えています。
ピュアコート(ピアレックステクノロジーズ)
オプティマスホワイトペイント(オプティマス)
【無機塗料】
硝子やレンガなどを使って作った塗料で、耐用年数がとても長いです。
タテイル(プレマテックス)
セラミタイトペイント(エスケー化研)
【ナノテク塗料】
ナノテクノロジーでつくられた塗料で、生産時に二酸化炭素の排出量が少なく、環境にやさしく汚れが付着しにくいという特徴があります。
ナノコンポジット(水谷ペイント)
ナノペイント(菊水化学工業)
決められないならラジカル制御型塗料!
10種もあると、どれがいいのかと迷う人もいるでしょう。
そんな人は、ラジカル制御形塗料がおすすめです。
価格は1平方メートル当たり2400円で、これは他の塗料と比較してほぼ中間の価格帯です。
また、耐用年数も比較的長いため、多くの住宅で使用されています。
リフォームの営業マンなどが選ぶ建材ランキング(2019年度のリフォーム産業新聞で掲載)の塗装部門の外壁・仕上げ塗料では、1位と4位がラジカル制御形塗料です。
この塗料を選んでおけば間違いないと思って良いでしょう。
塗料選びのポイント
選ぶときにチェックするべき点は
価格
機能性
耐用年数
です。
施工依頼をするときに気になるのは費用という人も多いことでしょう。
もっとも安い塗料ともっとも高い塗料とでは、1平方メートル当たりの費用は4千円も違ってきます。
なので、予算を考慮した上で適切な価格の塗料を選ぶことが大切です。
次に確認したいのが機能性です。
今の外壁に不満があるのであれば、その不満を改善できる塗料を選ぶと良いでしょう。
塗料選びでは耐用年数の確認はとても重要です。
この年数でトータルのメンテナンス費も変わってきます。
経済的に余裕があるのであれば、できるだけ耐用年数が長い塗料を選ぶ方がトータルの費用はお得になります。
ちなみに、ヌリプロ110番でのアンケートでは、塗料選びで重要視した点は下記のような結果となりました。
コストパフォーマンスが優秀な塗料は?
10種の中からコスパが良い塗料はどれかと気になる人も多いことでしょう。
コスパは価格を耐用年数で割ることで確認できます。
ラジカル制御形塗料は1年約171円となり、10種の中でもっともコスパが良いです。
次が、1年約192円のシリコン塗料という結果となりました。
その他のチェックポイント
選び方で紹介した点以外にも、使いやすさや臭いの有無、色合いやツヤの強弱、使用できる素材の数などいろいろあります。
多くの商品には分類名が記載され、ここを確認するだけで最適な塗料かを確認することが可能です。
顔料を含む塗料をエナメル塗料、含まないタイプをクリア塗料と言います。
外壁のデザインを活かしたいのであればクリア塗料を選ぶと良いでしょう。
ツヤも重要なポイントで、下に3種類のパターンを用意しました。
ツヤ消し
3分ツヤ
ツヤあり
上記の写真からも分かる通り、塗料の種類によって仕上がりの印象に違いが出ます!
塗料の臭いが気になるなら、臭いがほとんどない水性塗料を選びましょう。
溶剤系はシンナーなどを使うので刺激臭がします。
「DIYなどで扱いやすい塗料を選びたい」、「屋根塗装や外壁塗装の費用を少しでも減らしたい」なら1液型、「耐久性を高めたい」なら2液型がおすすめです。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)のヌリプロ110番では、ここで紹介した塗料をすべて取り扱っていますので、相談したいことがあればお気軽にご連絡ください。
必見!プロが教える外壁塗装の見積書の見方と選び方!
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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