ここでは、外壁用の塗料であるファイン4Fセラミックについて調べている人に向けて、特徴や価格、利点や欠点などを解説しています。
目 次
ファイン4Fセラミックについて
この塗料は、日本では最大手の日本ペイントから販売されている製品です。
基本情報
住宅用塗料のフッ素塗料は高級品です。
そのフッ素塗料の中でもこの塗料が広く使用されています。
<分類名について>
この塗料には【ターペン可溶2液超低汚染型4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料】という分類名が付いています。
多くの人が、これを見てもよくわからないと感じることでしょう。
ただ、一つひとつの意味を知ることでどのような塗料なのかがよくわかります。
はじめの【ターペン可溶】は、弱溶剤系という意味です。
強溶剤系塗料よりも弱いシンナーを溶剤として使うので、刺激臭が少なく、安全性の高い油性塗料であることを示しています。
【2液】は、使用する際に硬化剤を混ぜる必要がある塗料であることを示しています。
ちなみに【1液】と表記された塗料なら開封してすぐに使える塗料です。
【超低汚染型】は、汚れに強い塗料であることを示しています。
【4フッ化フッ素】は、フッ素の状態を示していて、このフッ素は炭素が4つのフッ素と結合し、とても耐候性が高いです。
【セラミック変性樹脂】は、セラミック樹脂(無機系)を加えていることを示しています。
<フッ素塗料について>
住宅用の塗料の中で、樹脂にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の4種類があります。
その中でもフッ素はもっとも優れたモノとして位置づけられている樹脂です。
高級品でもあるため一般的な外壁塗装ではあまり使用されず、高層ビルなどの大型構造物に良く使用されています。
利点と欠点を知っておこう!
<利点をご紹介>
【長い耐用年数】
耐用年数が長いので、トータルのコスト削減にもつながります。
汎用性シリコン塗料との比較
【15年を経過してもほとんど光沢が失われない】
試験結果で、15年経過しても約90%もの光沢を保つという報告がされています。
【燃えにくい塗料】
不燃性の性質があるので、火災などのときでも燃えにくいです。
【酸やアルカリにも強い】
この塗料には、酸やアルカリなどにも強い耐薬品性という特徴があります。
そのため、酸性雨にも強いので、きれいな状態を長く保てる塗料です。
【汚れが付きにくい】
フッ素の性質として、非粘着性や低摩擦性があります。
この性質があることから、ホコリなどをはじいたり、外壁に付着した汚れも落ちやすいです。
<欠点をご紹介>
【初期費用が高額】
耐用年数が長いので、長い目で見れば塗り替え費用を抑えることにもつながるのですが、塗料の相場は高めなので、初期費用が高額となることがあります。
【シンナーのニオイは避けられない】
この塗料は油性なので、溶剤としてシンナーなどを使います。
強溶剤系と比較すると刺激臭は少ないですが、それでもシンナーを使うので多少のニオイは避けられません。
【ツヤなしにはできない】
この塗料ではツヤなしを選択できません。
用意されているのは
・3分ツヤ
・5分ツヤ
・7分ツヤ
・ツヤあり
の4種類です。
おすすめの人
この塗料がおすすめの人を紹介します。
<十分にリフォーム費用がある>
この塗料は単価が高めなので、十分な費用がある人におすすめです。
トータルコストの比較
<外壁の光沢を楽しみたい人>
「長く壁の光沢を楽しみたい」「ツヤある壁にしたい」と考えている人に最適です。
<広いお宅の人>
広いお宅ほど塗る面積が多いので、塗り替え費用は高くなります。
耐用年数の長い塗料を使えば塗り替え費用が抑えられるのでおすすめです。
<適さない人>
【初期費用を削りたい人】
外壁のトータルリフォーム費用を削減したい人には最適ですが、初期費用を削減した人には適さない塗料です。
初期費用もトータル費用もお得な塗料を選びたいなら、ラジカル制御型やシリコン塗料を選ぶと良いでしょう。
【マット仕上げにしたい人】
ツヤがあるタイプしかないので、マット仕上げ(ツヤなし)にしたい人には適していません。
ツヤなしにしたいならガイナがおすすめです。
ガイナは同じ程度の費用で施工することが可能です。
【シンナーの刺激臭が苦手】
弱溶剤系の塗料ですが、シンナーなどの溶剤を使用するためにどうしても多少の刺激臭はします。
どうしてもこのニオイを避けたいなら水性タイプの塗料を選ぶようにしましょう。
他の優良塗料も確認しておこう!
<ラジカル制御型>
プレミアムシリコンは、価格や耐用年数が同程度でバランスの良い塗料です。
<ガイナ>
ガイナは価格や耐用年数が同等です。
さらには、遮熱や断熱効果も期待できるため冷暖房の効率化を考えている人にもおすすめです。
まとめ
ファイン4Fセラミックは、とても優秀な塗料です。
しかし、ラジカル制御型やガイナなど、他にも同程度の塗料が存在しています。
施工後に、こちらの塗料の方が良かったと後悔しないように、しっかりと比較をして自分が希望する塗料で外壁塗装工事をおこないましょう。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)のヌリプロ110番では、ここで紹介した塗料をすべて取り扱っています。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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