江戸時代から日光街道の宿場町として栄え、今も北千住を中心に開発が進む足立区。
西には荒川・東には隅田川が流れ、区内には四季折々の景色が楽しめる公園が多くあり、自然にも恵まれています。
関東最大厄除大師として有名な西新井大師は、都内有数のパワースポットとして有名ですよね。参道には昔ながらのお土産店や食事処が並び、初詣や夏祭りには多くの人で賑わいます。
今回は、足立区とその近隣にお住まいの皆様に向けて、ベランダやバルコニーの防水工事について解説いたします!
雨漏りは屋根が原因というイメージがありますが、実は、ベランダやバルコニーの劣化も雨漏りの一因になります。
室内や外壁は変化に気付きやすいですが、ベランダやバルコニーは意外と見落としがちですよね。
ですが、ベランダ・バルコニーも、外壁や屋根と同様に紫外線や雨風にさらされているため、メンテナンスを怠ると劣化が進んでしまいます。
大切なお住まいを永く守っていくためにも、劣化の症状が見られる場合には、早めの対策が必要です。
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足立区で防水工事をご検討されている方は、ぜひ国土交通大臣認定事業者のサンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)にご相談ください!
ご自宅のトラブルを防ぐためには、何よりも早めの対処が重要です。点検は無料ですので、「状態を確認したい」「劣化が気になってきた…」という方も、お気軽にお問い合わせください。
目 次
現代の住宅にこそベランダ・バルコニーの防水工事は重要です!
洗濯物を干すだけでなく、植物を育てたり、子どもが遊べるプールを置いたり…
様々な用途で使用するものの、ベランダやバルコニーの状態を気にすることはあまりないですよね。
目立つヒビや変色があるなら目につきますが、小さなヒビや腐食は意外と気付きにくいもの。
気付いたとしても、「まだ修理をするほどじゃないかな…」と、あまり大きな問題に感じないかもしれません。
実際、外壁や屋根に比べて、ベランダやバルコニーのメンテナンスは後回しになりがちです。
しかし、ベランダやバルコニーの機能を維持するために、防水工事は重要です!
ベランダやバルコニーの劣化を放置してしまうと、将来的に雨漏りや建物内部への漏水が発生する可能性もあります。
【なぜ、現在の建物は防水工事が大切なのか??】
昔ながらの日本家屋は、屋根に傾斜があるため、雨水がスムーズに下へ流れ落ちるつくりになっています。
しかし、最近は屋根に傾斜がない建物が増えています。傾斜がないと、雨水が流れず、ベランダやバルコニーに雨水が溜まりやすくなってしまいます。
防水対策ができていないと、ベランダに溜まった雨水によって劣化が進み、雨漏りを起こす可能性もあります。
また、近年では、屋上があったり、面積の広いベランダ・バルコニーを設置している住宅も多く建てられています。
こういったご自宅にお住まいの方は、「まだ新築だから大丈夫!」と思わず、小さな劣化でも放置しないようにしましょう。
築年数に関わらず、定期的な点検・メンテナンスが重要です。
防水工事が必要な箇所は?
続いては、雨漏りを防ぐため、防水工事が必要な箇所をご紹介します。
●陸屋根(平らな屋根)
陸屋根とは、勾配のない平面な屋根のことです。
屋上として使えたり、建築スペースを広くできるといったメリットもありますが、勾配のある屋根と比べると雨漏りしやすい構造です。
そのため、床面に水が溜まらないよう、しっかりと防水処理をしておくことが重要です。
●ベランダやバルコニーの床
陸屋根と同様に、ベランダやバルコニーも床面にほぼ勾配がありません。
また、手すり壁の内側は日が当たりにくく、床面に雨水が溜まってしまうと乾きにくい場所でもあります。
ベランダやバルコニーが広いほど用途が増えメリットも多いですが、雨漏りを防ぐための対策は必須です。
●太陽光発電を設置した屋根
近年、陸屋根・勾配のある屋根に関わらず、太陽光発電を設置している住宅が増えてきました。
東京都では、新築住宅に太陽光パネルの設置を義務化する議論も進んでいます。
しかし、太陽光パネルを設置する業者は住宅に関するプロではありません。
屋根の構造や防水についても詳しくないため、設置の際に屋根を傷つけ、雨漏りを引き起こすトラブルも見られます。
実際、太陽光パネルの設置業者や、お客様ご自身からもご相談をいただくケースがあります。
排水性は屋根のつくりによって変わります
前述した通り、屋根の勾配によって雨水の排水性は異なります。
・茅葺き合掌造りのお住まい(勾配が急)
茅葺き合掌造りの住宅は、急勾配の屋根を伝って雨水が流れるため、排水性に優れています。
また、植物を材料にして屋根を作るため、雨水が染み込んでくれるという特徴もあります。
・現代の三角屋根のお住まい(勾配が少ない)
多くのお住まいで採用されている三角屋根は、合掌造りと比べると屋根の勾配は緩やかです。
屋根材によっても最小勾配が定められています。
・陸屋根(勾配がない)
陸屋根は、排水のための勾配が設けられてはいるものの、勾配による排水性はほとんどありません。
ベランダ・バルコニーも経年劣化は避けられません
外壁や屋根と同様、竣工時にしっかりとベランダ・バルコニーの防水加工をしても、経年劣化は避けられません。
劣化した塗膜を放置すると、やがてひび割れを起こします。
防水専用のシートを敷き詰めている場合でも、シート自体が劣化して破れてしまうこともあります。
雨漏りを発生させないためにも、経年劣化も初期の状態で点検・メンテナンスをすることが大切です。
もし雨漏りしたら、すぐに専門業者にご相談ください!
ご自宅の雨漏りや漏水に気づいたら、すぐに専門業者にご相談することをお勧めします。
雨漏りの原因は様々です。雨漏りをしている箇所だけをチェックして、原因や侵入経路を特定することはできません。
専門業者は、実際に水をかけて再現を行う散水調査、お住まいの温度変化を調べる赤外線サーモグラフィ検査など、目視以外の検査で雨漏り調査を行います。
実際詳しく調査をしてみると、複数箇所の雨漏りが見つかった、外壁からの雨漏りではなくベランダが原因だった、ということもあります。
詳細な原因が分かれば、適切な修理方法を選ぶことができます。
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地域密着型ならではのスピード対応で、最短当日、担当者が調査にお伺いします。
雨漏りは症状がひどくなる前に、早期対処が何より重要です!調査・点検は無料ですので、お気軽にお電話ください。
ベランダ・バルコニーの防水方法と劣化症状
【主な防水方法】
ベランダ・バルコニーは、用途に合わせて以下のような防水方法があります。
【主な劣化症状】
どの防水方法でも、以下のような劣化が見られます。
①排水不良による腐食・劣化
雨水が排水せず溜まってしまうと、建物の内部に雨水が漏れ出して雨漏りや腐食、劣化を起こす原因になります。
②防水シートが弱まる
シートが波打っていたり少し浮いて見えたりする場合は、下に敷かれている防水シートが弱まっている状態です。
目視では問題がなくても、踏んでみると変形することもあります。
③ひび割れや裂け目
防水シートや防水層にひび割れや裂け目ができると、雨水が漏れだす原因になります。
④植物の芽や根
植物の繁殖力は非常に強く、隙間から芽や根が伸びてコンクリートを破壊する場合があります。
防水層だけでなく、建物全体の構造にも関わってくる症状ですので、注意が必要です。
⑤色褪せ
防水層の保護機能が低下してくると、表面が色褪せてきます。
放置してしまうと、防水層に直接紫外線が当たり、さらに劣化が進むので早めの対処が必要です。
⑥放水シートの傷
長年の歩行や雨風による摩耗、台風時の飛来物などが原因で生じた傷が、防水シートまで及んでいる場合もあります。
傷の大きさや深さによって、適切な補修が必要です。
続いて、防水工事の流れをご紹介します。
ベランダ・バルコニーの防水工事は、FRP防水と、通気緩衝工法という2種類の施工方法があります。
【FRP防水の施工の流れ】
ベランダ下の部屋の雨漏りでご相談をいただいた事例を元にご説明します。
まず、雨漏りの状態を確認します。
ベランダ下の室内の様子を見せていただいたところ、大きな雨染みが確認できました。
ベランダに雨漏りの原因があると考え、敷いていた人工芝を移動させていただき、入念にベランダの状態をチェックしていきます。
ベランダにはシート防水が行われていましたが、経年劣化で穴が開き、裂けている部分も見られました。
この状態から、防水シートの穴や裂けた部分が雨水の侵入口になっていると推測できました。
そのため、これまでの防水層を撤去し、作り直すことになりました。
続いて、これまでの防水層をすべて撤去していきます。
シート防水は、シート自体が防水層になっていて、その上にトップコートを塗布して劣化を防いでいます。
すべて撤去してみると、下地にも穴が確認できました。
この穴からも雨水が侵入しているようです。
このように、表面を見ただけでは気付けない劣化症状が作業途中で見つかることは多くあります。
続いては、構造用合板を用いて新しい下地を設置します。
寸法に合わせてカットした構造用合板をベランダに敷き詰めていき、頑丈な防水層を作ります。
また、立ち上がり部分に合板を敷き詰め、垂直の内角部分には面木を入れることで、さらに防水性を強化していきます。
下地を設置したら、構造用合板の継ぎ目の隙間を埋めるためにシーリングを行い、さらにプライマ―を塗布します。
この作業により、下地とガラスマット、ポリエステル樹脂の密着性が高まります。
その後全面にガラスマットを設置し、立ち上がり部分にもしっかりと密着させていきます。
新しい防水層を形成します。
ガラスマットの上にポリエステル樹脂を染み込ませていきます。
この過程で気泡が入ってしまうと、防水層の強度が落ちるため、丁寧に作業を行います。
FRPの防水層をさらに厚くするため、トナー入りのポリエステル樹脂を塗布し、表面を滑らかにしていきます。
最後に、防水層を保護するためのトップコートを数回に分けて塗布し、排水口カバーを取り付けて、FRP防水工事は完了です。
【ウレタン防水による通気緩衝工法】
続いて、通気緩衝工法についてご紹介します。アパートや小規模ビルなどの屋上でよく施工される工法です。
まず、雨漏りを養生していたシートや、固定のために設置されているブロック・ロープ類を撤去します。
溜まっていた泥や汚れも取り除きます。
さらに、床面と立ち上がりに高圧洗浄を行い、屋上の隅々まで汚れを落とします。
防水性を確保するためには、事前の補修も重要です。
床面の継ぎ目に充填されていた古い目地材を取り除き、モルタルで隙間を埋めていきます。
バックアップ材を挿入後、コーキング材を充填してフラットな状態にします。
ドレンと湿気を逃がすための通気緩衝シートを取り付けていきます。
改修用ドレンは、今後雨水を排水しやすいように、排水口を元の位置から微調整し設置します。
脱気筒を設置します。脱気筒は、防水層下の水蒸気を逃がすために重要です。
続いて、1層目のウレタン防水を塗布していきます。
継ぎ目ができないように丁寧に塗布していきます。正確性とスピードが必要な作業です。
床面への1回目の塗布が完了したら、立ち上がり部分の下地処理を行います。
目地やクラック補修が完了したら、立ち上がり部分と床面に、それぞれウレタン防水を行います。
最低でも2回以上塗布することで、頑強な防水層に仕上げていきます。
最後にトップコートを施して、通気緩衝工法のウレタン防水工事は完了です。
スタッフが全体を隅々まで確認後、お客様と一緒に最終点検・確認を行います。
さいごに
今回は、ベランダ・バルコニーの防水工事についてご紹介しました。
近年では、屋上を設置したり、広いバルコニーを設ける方も増えています。
ご自宅のスペースを広く使うことができますが、排水性が低く、雨漏りがしやすいというデメリットもあります。
たとえ築年数が浅くても、ベランダやバルコニーの床面にキズや色あせ、腐食といった症状が見られる場合には、早めの対処が重要です。
雨漏りや漏水から大切なお住まいを守るためにも、ご自宅のベランダ・バルコニーに劣化が見られたら、ぜひ一度サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)までご相談ください。
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「著者情報」
前田篤史
神奈川県横浜市出身 1級外壁・屋根調査士・雨漏り調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)
工事部主任
横浜で生まれ育ち、早々に建築関係全般に携わる。
現在は、豊富な経験知識を活かし、リフォーム業界にて施工管理から施工まで幅広く担当している。
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