ご依頼いただいたきっかけ
足立区六月にお住まいのお客様より、屋根塗装のお問い合わせをいただきました。
屋根に藻がついていて、見栄えが気になるため塗装を検討されているとのことで、早速点検にお伺いしました。
施工内容
サーモアイSi(クールミラノグリーン)での屋根塗装を行いました。保証年数は10年です。
点検
屋根にのぼって、細かくチェックしていきます。
写真のように、屋根全体が色褪せている状態で、お客様が気になっていた藻が変色していることも確認できました。
コロニアルの特徴とメンテナンス
屋根材はケイミュー社のスレート屋根材「コロニアル」です。
軽量でデザイン性も高いことから広く使用されている屋根材ですが、色褪せやひび割れが発生しやすいという特徴もあります。
今回のお住まいでも、ひび割れやズレなどの症状が数か所確認できました。ひび割れは、水分を含んだ屋根材が凍結と膨張を繰り替えすことで発生する劣化症状です。このような症状が出ている場合は、塗装の前にシーリング材での補修工事が必要となります。
コロニアルについてさらに詳しくはこちら↓
また、コロニアルはセメントと繊維質が原料のため、屋根材自体には防水機能がありません。そのため、表面に塗装をすることで防水性を高めています。
今回のようなひび割れや藻の発生は、塗装が劣化し防水性が失われているサインです。再び塗装をする必要があります。
棟板金の釘が浮いていました
棟板金を固定している釘が浮いてしまっていることも確認できました。
浮いたまま放置しておくと、台風や暴風雨の際、板金が膜れあがったり、最悪飛散してしまう危険があります。
補修と屋根塗装の施工をご提案しました
点検の結果、破損個所も少ないため、シーリング補修と屋根塗装でのメンテナンスをご提案致しました。
しかし、もしひび割れなどの劣化が多数見られる場合、塗装だけでは補修できません。屋根葺き替え工事・屋根カバー工法などのリフォーム工事が必要となります。
劣化が進んでからの工事は、余計に工事費用や期間もかかってしまいます。そのため、定期的なメンテナンスが大切です。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、コロニアルのメンテナンスや補修工事を数多く行っております。メンテナンスをお考えの方はお気軽にお問い合わせください。無料点検の後、調査結果と必要な工事についてご説明致します。
屋根塗装工事
①足場・メッシュシートを設置します
屋根塗装工事の際、足場架設とメッシュシートの設置は必須です。施工スタッフの落下を防ぎ安全性を確保するのはもちろん、メッシュシートは近隣の住宅に塗料が飛散するのを防ぐために重要です。
悪徳業者の場合、網目が粗く飛散防止の役割を果たさないメッシュシートを使用する場合もありますのでご注意ください。
また、施工期間はどうしても物音や業者の出入りが発生しますので、ご近所の皆様に事前に工事のご連絡をさせていただいております。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、近隣の方にも配慮し、工事を進めて参ります。
②高圧洗浄を行います
続いて、屋根の高圧洗浄を行います。業務用の高圧洗浄機は非常に水圧が強く、ほとんどの汚れは高圧洗浄で洗い流すことができます。
写真からも、洗浄した箇所は明らかに色が変わり綺麗になっていることがお分かりいただけるかと思います。
洗浄後は、屋根を乾燥させます。屋根の表面をしっかり乾燥させてから塗装することで、塗料がしっかりと密着します。
③遮熱塗料「サーモアイシーラー」で下塗り
後日、屋根の乾燥を確認し、塗装を行います。
今回はサーモアイSiという塗料を使用するため、下塗りにはサーモアイシリーズ専用の下塗り塗料「サーモアイシーラー」を使用しています。
サーモアイSiは遮熱塗料ですが、下塗り用の「サーモアイシーラー」にも遮熱機能があり、さらに効果が期待できます。
サーモアイSiについて詳しくはこちら↓
使用する下塗り材は、屋根材によっても変わってきます。
今回はスレート屋根のためサーモアイシーラーを下塗りしていますが、金属屋根やトタンにはサーモアイプライマーを使用します。
④縁切り作業
下塗り塗料が乾燥したら、縁切り作業を行います。
縁切りとは、小口(屋根材が重なっている部分)に適度な隙間をつくる作業です。屋根材の間に隙間がないと雨水がうまく排水されません。雨漏りなどのトラブルに繋がるため、縁切りは重要な工程です。
以前はカッターや皮スキなどを使用し手作業で縁切りを行っていましたが、現在はタスペーサーでの作業が主流です。写真のように、屋根の隙間にタスペーサーを差し込み、隙間を確保します。
タスペーサーの使用により、工期の短縮や工事費用を抑えることができるようになりました。
⑤「サーモアイSi」で中塗り・上塗り
縁切りが完了したら、中塗り・上塗りを行います。
今回使用したのは、サーモアイSiのクールミラノグリーンです。サーモアイSiは、紫外線を反射し、室内温度が上昇するのを防ぐ遮熱性塗料です。エアコンの節電やエコにも繋がります。
塗装は中塗りと上塗りの2回に分けて行います。
下塗りを含めて3度塗装をすることになりますが、どの工程も決して省くことはできません。下塗りは塗装の密着度を高めるため、中塗り・上塗りは耐久性の確保のために重要です。
3回塗りによって丈夫な塗膜を形成し、ムラなく綺麗な屋根に仕上げていきます。
中には、本来3回塗りが必要な塗料を2回で行うような業者もいますので、ご注意ください。
施工完了・ビフォーアフター
塗装が完了し、鮮やかなミントグリーンの屋根になりました。
屋根の塗装でグリーンは人気色です。自然に馴染む色でありながら、おしゃれに仕上げることができます。
今回使用した塗料の色名は「クールミラノグリーン」です。色名は聞いただけではどんな色か分かりにくいものも多くあります。その際は同じ塗料での施工事例や、カラーシミュレーションがあるか業者にご確認ください。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、塗装のカラーシュミレーションを行っています。専用のソフトを使って、実際に色を塗ったときのイメージ画像を作成できますので、塗装の際にはぜひご活用ください!
カラーシミュレーションを使用した施工事例はこちら↓
足立区で屋根塗装工事なら国土交通大臣認定業者のサンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)「屋根プロ110番」へご相談ください!
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、屋根の無料点検・工事のお見積りを承っております。地域密着、お問い合わせをいただいてから最短当日に担当者がご自宅の調査にお伺い致します。
今回ご紹介したコロニアルの屋根材に関わらず、屋根は定期的なメンテナンスが重要です。
屋根は直射日光・雨風を受けているため、経年劣化は避けられません。劣化を放置しておくと、屋根が飛ばされたり、雨漏りといったリスクも高まります。
「そろそろメンテナンスを考えている」「屋根の劣化が気になる」という方は、お早めにサンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の「屋根プロ110番」へご相談ください!
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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