目 次
工事のきっかけを伺いました
足立区鹿浜のお客様より、メールにてお問い合わせをいただきました。
鉄骨3階建ての住宅の外壁塗装とシーリングについて相談したいとのことでした。
リフォームをおこなう予定の1階と狭雑で工事できない南側を除いた、2・3階の外壁の塗装をご希望です。
今回は、3階のエアコン交換の際に使用していた電気店の足場を利用させていただきます。
今回の工事の基本情報
施工内容:外壁塗装・シーリング打ち替え
材料:パーフェクトトップ(ND-104)・ファインSi(ND-375)・水性ケンエース(ND-375)・オートンイクシード
保証年数:5年
点検の様子:外壁
お問い合わせをいただき、すぐに点検に伺いました。
まずは外壁の様子です。
外壁のカラーは淡色のクリームカラーで汚れが目立っていました。
時間の経過とともに風雨や紫外線などによって塗膜は劣化し、外壁も劣化していきます。
塗膜の劣化は外壁塗装をおこなう目安ですので、外壁の汚れが目立ってきたら外壁塗装や補修を検討する必要があるでしょう。
点検の様子:目地の状態を確認
外壁の目地の状態を確認しました。
シーリングと外壁の間に隙間があり、目地も劣化していることがわかります。
このような隙間を、剥離といいます。
シーリングの打ち替えをおこなう際にプライマーが十分でなかったり、ムラに塗ることで起こる現象です。
この隙間から雨水が入り込むと雨漏りが発生してしまうこともありますので、すぐにシーリングの打ち替えをおこなわなければなりません。
シーリングの点検では、ブリード現象も確認できました。
ブリード現象とは、目地に見られる黒ずみのことで、シーリング剤に含まれ可塑剤が経年劣化により、染み出てくるものです。
塗料や汚れと反応することで変色し、黒ずみとなってしまいます。
シーリング剤と塗料が合わないときなどに起こる現象です。
現在では、シーリング剤の改良により、ブリード現象も減少しています。
工事開始:シーリングの打ち替え
外壁塗装とシーリング打ち替え工事をおこなっていきます。
まずは、シーリング打ち替えです。
元のシーリング剤を剥がすため、カッターで切り目を入れます。
つぎにシーリング剤が外壁に付かないように、養生テープを貼ります。
テープを貼ったら、プライマー(下塗り材)を塗っていきます。
ムラにならないように、丁寧に塗ることが重要です。
プライマーを塗った後、新たにシーリング剤を充填します。
今回はシーリング剤に、オートインクシードを使用しています。
シーリングの劣化の原因ともなる可塑剤ではなく、LSポリマーが配合されており、耐久性・耐候性に優れているのが特徴です。
通常、シーリング剤は7~8年で寿命を迎えますが、オートインクシードは15年以上の耐用年数で、耐久性が抜群。
できるだけ長持ちさせたいというお客様のご希望にも応える、シーリング剤といえるでしょう。
シーリング剤を充填したら、へらでならします。
へらでならすことで、表面を整え、空洞をなくします。
養生テープを剥がしたら、シーリングの打ち替えは完了です。
シーリング剤が完全に乾くと、テープが剥がれず残ってしまうこともあるので、速やかに剥がします。
高圧洗浄で外壁の汚れをしっかり落とします
つづいて高圧洗浄をおこない、外壁の汚れと古い塗膜をしっかりと洗い流します。
ほとんどの汚れは高圧洗浄で取り除くことができますが、水洗いでは落ちない汚れにはバイオ洗浄が有効です。
薬品を使用することで、水では落ちないカビやコケなどの微生物の汚れも徹底的に洗浄します。
洗浄し、完全に乾いてから塗装をおこなうため、洗浄と塗装は別の日に施工いたしますので、ご留意ください。
いよいよパーフェクトトップで、外壁塗装をおこないます
いよいよ塗装です。
塗料が付かないように、窓やドアはビニールで覆い、養生をします。
使用する塗料は、日本ペイントのパーフェクトトップです。
下塗り材は、パーフェクトトップシリーズのパーフェクトサーフ。
上塗りの吸い込みが少ないきめの細かさが特徴、仕上がりも美しいので、窯業系サイディング外壁にピッタリの下塗り材です。
中塗りと上塗りは、パーフェクトトップ(ND-104)で塗っていきます。
パーフェクトトップは、日本ペイント独自の「ラジカル制御」技術により、ラジカルの発生を抑制する高耐久性塗料です。
ラジカルは、チョーキング現象の原因ともなります。
チョーキング現象とは白亜化現象ともいわれ、雨や紫外線によって塗膜が劣化し、白い粉状になって外壁の表面にあらわれる現象です。
ラジカル制御塗料は、そのチョーキング現象を抑え、色褪せしにくい美しい外壁に仕上がります。
鉄部の塗装はケレン・サビ止めが大切です
鉄部分の塗装です。
鉄部には、ケレンがもっとも重要な作業になります。
ケレンとは、やすりなどで汚れやサビ、古い塗膜を落とすことです。
サビを落とすだけでなく、塗料との密着性を高めることもできます。
ケレンをおこない、鉄部の下地を整え、サビ止めの塗料を塗ります。
使用したのは、1液ハイポンファインデクロ(赤さび色)です。
速乾タイプですので、工期の短縮にもつながるでしょう。
その他の付帯部分の塗装をおこないます
サビ止めの塗料が乾いたら、上塗り塗装をおこないます。
使用した塗料は、ファインSi(ND-375)です。
さまざまな場所に塗装できる、オールラウンドな塗料で付帯部の塗装にも最適です。
今回は、控えめで上品なグレーカラーをお選びいただきました。
外壁塗装工事が完了しました!
工事がすべて完了しました。
外壁の汚れは消え、美しい外壁に仕上がりました。
外壁に使用したカラーND-104は、人気のクリームカラー。
明るく上品な色味で、落ち着いた雰囲気の外壁に仕上がりになりました。
「新築のような外壁に蘇りましたね!」と、喜んでいただけました。
今回の塗装工事についてのお客様アンケート
Q.今回の外壁塗装の満足度はいかがですか?
A.大変満足
Q.今回の工事で良かった点を教えてください。
打ち合わせがわかりやすい・担当者の対応が丁寧・適切な価格
Q.今回の工事についての感想があれば、お聞かせください。
A.カラーシミュレーションで、いろいろなカラーリングを提案してもらえたのが良かったです。
イメージしていた仕上がりで大満足!ご近所の方からの評判も上々です。
ヌリプロ110番さんにお願いして正解でした。
必見!プロが教える外壁塗装の見積書の見方と選び方!
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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