目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区千住寿町のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
すぐに点検にお伺いし調査したところ、屋上とバルコニーの防水機能が低下しており、雨漏りにつながっていました。
今回は、屋上とバルコニーの防水工事で、雨漏りを解決します。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋上・バルコニー防水工事
使用材料:リベットルーフクール・ウレタン
施工期間:7日間
築年数:20年
■工事前の屋上とバルコニーの様子
工事前の屋上の状態です。
新築から20年以上経過しており、ウレタンの塗膜防水がほとんど剥がれていました。
端のほうに、少しグリーンの塗膜が残っていますね。
この状態では、防水機能はほとんどありませんので、雨漏りにつながってしまったと考えられます。
バルコニーの状態です。
こちらも、塗膜が剥がれてしまっていました。
屋上の防水工事のメンテナンスは、10年といわれています。
雨漏りが発生してからですと、補修工事などもおこなうことになりますので、その分コストもかかってしまいます。
ぜひ、定期的なメンテナンスをおこなってください。
■屋上防水工事:絶縁工法で、塩ビシートを敷設
屋上の防水工事の様子。
屋上は、塩ビシート絶縁工法でおこないます。
塩ビシート防水は、下地を選ばず施工できるのがメリットです。
まずは、絶縁シートを全面に敷きます。
塩ビシートとの接合部分となる専用のディスクを平場に、端と笠木部分には鋼板を設置します。
そして、塩ビシートを貼っていきます。
改修用ドレン設置の様子。
排水をスムーズにおこなうための改修用ドレンは、屋上の防水工事において重要なアイテムです。
穴を開けて、差し込むように設置します。
改修用ドレンを取り付けると、排水口の内径が小さくなるので、ゴミなどが溜まりやすくなります。
ゴミなどで排水口がふさがると、排水ができなくなってしまいますので、排水口はこまめに確認、清掃をするようにしてくださいね。
塩ビシートの継ぎ目は溶着し、ディスクを接着させて、屋上防水工事は完了です。
屋上防水工事に使用した塩ビシートは、アーキヤマデの「リベットルーフクール」です。
遮熱タイプの塩ビシートです。
太陽光を効率よく反射することで、室内温度の上昇も抑える効果が期待できます。
■バルコニーは、ウレタン塗膜防水をおこないました
バルコニーの防水工事の様子。
バルコニーは、ウレタン塗膜防水をおこないました。
プライマーの塗布後、補強するためにメッシュタイプのクロスを貼ります。
クロスを貼ると、目地やドレンの周辺のウレタンの強度もアップします。
ウレタンをしっかりと塗っていきます。
平滑になるように、2度塗りをおこないました。
ウレタンは硬化するまでに時間がかかるので、バルコニーのような小さい場所でも、5日ほどかかります。
■トップコートを塗って工事完了
紫外線や風雨で、塗膜が劣化するのを防ぐための、トップコートを塗布します。
トップコートが劣化したら、すぐにメンテナンスをおこないましょう。
ウレタン塗膜を長持ちさせる秘訣です。
トップコートの劣化を確認する目安は、色です。
ウレタン塗膜とトップコートは色が違うので、トップコートが剥げてきたらすぐにわかりますよ。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)のヌリプロ110番では、屋上やバルコニーの防水工事も承っております。
まずは、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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