目 次
工事のきっかけを伺いました
足立区辰沼のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
きっかけは、天井に設置された点検口。
雨が降ると、この点検口から雨音がするということでした。
お部屋の中では、雨漏りはしていないそうです。
点検の結果、屋根の下地が劣化して雨漏りが発生ししていましたので、今回は屋根の葺き替え工事をご提案しました。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根葺き替え
使用材料:スーパーガルテクト
築年数:18年
施工期間:8日間
点検で、雨漏り箇所を特定します
早速点検にうかがいました。
室内の雨漏り箇所を確認し、外側から点検をおこないます。
まずは、室内から点検口、屋根裏を調査しました。
点検口を開けると、プラスターボードに雨染みがありました。
屋根裏では、梁や棟木が湿り、雨染みが発生しており、雨漏りの箇所を特定できました。
お客様の住宅は、擁壁の上に建てられていました。
ハシゴを使用することができないので、ドローンによる点検をおこないました。
屋根の上からの点検では、損傷などはないように見えました。
室内の点検口の位置にも、異常はありません。
今回のように屋根が損傷していない場合、雨漏りの原因は屋根の内側にあることが多いです。
防水紙(ルーフィング)や野地板などの屋根の下地部分です。
屋根の下地の損傷による雨漏りの場合、解決するには屋根の葺き替え工事が必要になります。
屋根の葺き替え工事開始
いよいよ、屋根の葺き替え工事がはじまります。
まずは、古い屋根材の撤去です。
お客様の住宅の屋根は、スレート屋根でした。
スレート屋根は屋根のてっぺんに棟板金が取り付けられているので、この棟板金を外してから屋根材を取り外します。
撤去された屋根材は、昇降機で地面におろしています。
棟板金を取り外した様子。
下地貫板の腐食が発生しています。
防水紙と野地板に隙間ができている部分もありました。
この隙間から雨水が入り込み、雨漏りにつながります。
この部分は点検の際にみつけた、屋根裏の雨染みの箇所の真上です。
ここが、雨漏りの発生箇所でした。
棟板金と屋根材をすべて撤去した様子。
防水紙が見えてきました。
防水紙には、野地板などに雨水が浸み込まないようにする大切な役割があります。
防水紙が劣化し損傷すると、雨漏りにつながってしまいます。
画像のように天窓が設置されていましたが、今回この天窓はお客様のご希望で撤去しました。
屋根材の撤去をしたときにゴミやホコリなどが出ますので、きれいに掃除してから新しい野地板を設置します。
使用したのは、構造用合板です。
屋根の強度も格段にアップします。
そして防水紙を敷いていきます。
ロール状の防水紙を横に転がしながら、軒先から屋根のてっぺんに向かって、下から上に敷きます。
防水紙のつなぎ目から水が侵入しないように、しっかりと10センチほどの重ね幅をとることが大切です。
頂上まで敷いたら、左右両側から重ねて棟部分で2重にします。
新しい屋根材、スーパーガルテクト設置
防水紙を敷き終わったら、新たな屋根材を設置します。
今回の住宅は、段違いの切り妻造りでした。
棟・ケラバ・雨押えに、それぞれ役物を取り付けていきます。
使用した屋根材は、アイジー工業の「スーパーガルテクト」です。
断熱効果に優れた屋根材で、ちぢみ塗装が施されデザイン性も抜群です。
カラーは、Sシェイドブラウンをお選びいただきました。
スーパーガルテクトは、使用する部材もまとめられています。
棟・ケラバ・雨押えに使う部材も屋根材と同様に表面加工されており、統一感を出すことができます。
耐用年数も同じですので、屋根材との同時メンテナンスが可能なのがうれしいですね。
ケラバに役物を取り付たら、屋根材スーパーガルテクトの設置です。
下から上へ、軒先から屋根のてっぺんに向かい横方向に設置するのは、防水紙と同様です。
そして、軒先から2・3段目に雪止め金具も取り付けています。
屋根材がすべて設置できたら、雨押えと棟の役物を取り付けます。
棟に換気棟が設置されていたので、スーパーガルテクトシリーズのものと交換設置しました。
全ての工事が完了しました
全ての工事が完了しました。
屋根の葺き替えで、雨漏りも解消され、安心してお過ごしいただけると思います。
スーパーガルテクトのメーカー保証は、塗膜や赤さび、穴あきにも対応する安心の長期保証が特徴です。
当社でもおすすめの屋根材ですので、スーパーガルテクトについて詳しく知りたいという方も、ご相談ください。
屋根プロ110番では、雨漏りの点検、お見積り無料で承っております。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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