目 次
強風で屋根部分が浮いてしまっているので、修理をしたいという依頼を受けました。
施主様は、部分的な補修で済ませるのか、それともカバー工事をしたらいいのかと悩んでいたようです。
点検をして確認してみると、少し屋根材の劣化も確認できたことから屋根塗装をご提案しました。
台風などの強風で屋根が破損することがよくあります。
新築の状態では風が入り込む隙間もなく破損することは少ないですが、築年数が経過した家では台風での屋根破損は多いです。
これは、日頃雨風などにさらされることで、板金の固定がゆるんだり、屋根材がズレる、漆喰がはがれたりすることが原因です。
ただ、素人目でも破損していることがわかっていても、経済的な問題から依頼できずにいる人もいるかもしれません。
しかし、素人目では大規模な工事が必要だと思うような状態であっても、プロの目から見れば、ちょっとした施工で安心して過ごせる状態へと戻すことが可能なこともあります。
施工方法にはさまざまな方法がありますので何か不安なことやお悩みがあれば、信頼できる業者に一度相談するといいでしょう。
施工前と施工後の写真です
施工基本情報
施工の内容_屋根塗装
使用する材料_ヤネMシリコン
施工の期間_11日
建坪_83.5平方メートル
<まずは点検をしたときの様子を紹介します>
写真を見ていただければよくわかりますが、台風の影響で板金部分が大きくはがれてしまっている状態です。
特に中央部分は、はっきりと中が見えるほど大きくはがれてしまっています。
また、少し屋根材の劣化が確認できることから、板金部分だけでなく屋根塗装もご提案させていただきました。
まずは板金部分の施工からです。
新しく板金を設置することから、今設置してある板金、中にある貫板をすべて取り除きます。
撤去した後はきれいに清掃をしていきます。
きれいに掃除をしたら新しい貫板を設置していきます。
新しい貫板の上に、新しく板金を設置していけば板金の施工は終了です。
次に取り掛かったのが屋根の塗装です。
屋根に付着している汚れを落とすために高圧洗浄機を使って屋根をきれいにしていきます。
高圧洗浄で屋根の汚れをきれいに落としたら、まずは下塗り作業をしていきます。
下塗り作業が終われば中塗りをします。
中央の写真は中塗り作業をしている様子ですが、この段階になれば、最初の頃と比較してとてもきれいになってることがわかっていただけるのではないでしょうか?
塗装での最後の作業が上塗りで、この作業が終われば屋根塗装も終了です。
今回の施工はこれで終了です。
今回の施工で板金は新しいものに交換していますし、少し劣化が確認できた屋根も塗装で新築のような状態になりました。
これで安心して過ごせることでしょう!
定期的な点検をおすすめします!
とても強い台風が来たときには新築でも破損することもありますが、通常は何度も強風にさらされて徐々に固定部分がゆるんで大きな破損へと発展するケースが大半です。
今回は施主様が屋根部分の浮に気づき、早い段階での施工ができました。
しかし、通常は下から屋根を見ても状態を正確に把握できないことが大半です。
今回のように屋根部分が大きく破損をしている状態で放置していれば、風の強い台風などが来てしまうと、さらにひどい状況へと進行するでしょう。
大切な家を守るためには定期的な点検は重要です。
多くの方が、何かトラブルが発生してから点検や修理依頼をします。
しかし、おすすめなのは台風や大雨、地震などが発生した後の点検です。
このタイミングで点検を済ませておけば、次回に大規模な自然災害を起こすようなことが発生しても損害を最小限に抑えることができるでしょう。
また、台風や地震などが発生していなくても、経年劣化で徐々に家の強度が低下してしまいます。
強度が低下しているときに強い地震や台風が発生すると、大きな損害を招く危険性があります。
そのため、10年間隔でもよいので定期点検を済ませておきましょう。
外壁塗装をするだけでも家の強度は高まります。
経済的に全体的な工事は不可能なケースでも、部分的に補修をするだけでも大きな破損を防ぐことにもつながるでしょう。
プロに相談をすると、今の家の状態、経済的な状況に合った提案内容を聞くことが可能です。
通常、劣化は徐々に進行していきます。
そのため、早めに点検をするほど、簡単な補修で安全な状態を保つことができます。
放置をするほど劣化の状態が悪化していき、雨漏りなどのトラブルが発生した後では大規模なリフォームが必要になることもあります。
一般的には、こまめな点検依頼をして補修をする方が費用も安く済むケースが多いです。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番では、家の悩みや不安のご相談を受け付けています。
どのような些細なことでも丁寧に対応しますのでお気軽にご連絡ください。
マイホームの定期的な点検やケアをして、長く安心して生活ができる環境を保ちましょう。
必見!プロが教える外壁塗装の見積書の見方と選び方!
LINE公式アカウントからもご依頼頂けます!!
「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
Comments