カバー工法について詳しくはこちら↓
【工事の基本情報】
施工内容:屋根カバー工法
施工期間:4週間
目次
【工事のきっかけを伺いました】
「築年数も経過してきて、屋根全体の劣化も気になるし、雨漏りも心配・・・とりあえず見積りだけでも」との事で、現地調査のご依頼をいただきました。
ご自宅に伺って現状を確認した所、屋根全体が白っぽくなっていて、所々で屋根材の剥がれも見られます。劣化の状態から、今回はカバー工法による屋根工事をご提案し、施工させていただく運びとなりました。
【工事のビフォー&アフター】
【現地調査から工事完了までの流れ】
現地調査
↓屋根材の色が白っぽく、所々に剥がれ有り
屋根材が全体的に白っぽく変色し、塗膜の剥がれも見られます。屋根は強い紫外線や雨風にさらされているので、経年劣化が最も見受けられる場所です。
屋根の変色のみであれば、塗装での対応も可能です。
ですが、今回のように屋根材が剥がれているケースだと、屋根の表面のみを塗装するより、既存の屋根の上に新たに防水シートと屋根材を敷くカバー工法により、防水性を復活させた方が、長い目で見ても屋根の良い状態を保つことができます。
↓雪止め金具の一部紛失、位置のズレも有り
雪止め金具の一部が無くなり、元の位置からズレている金具が何箇所か見受けられました。このままにしておくと、金具が屋根から落下する恐れがあり、大変危険です。雪止め金具は新たに設置し直す必要があります。
工事スタート
①高圧洗浄(バイオ洗浄剤入り)を実施
まず初めに屋根全体にバイオ高圧洗浄を行います。バイオ洗浄剤が屋根に浸透することで、屋根内部に発生しているカビやコケなどの汚れを根本から洗浄します。
続いて、水を使用して高圧洗浄を行い、しっかり乾燥させ、次の作業に進みます。
②棟板金とその土台板を徹去
洗浄が終わった後は、棟板金を徹去します。
棟板金の土台の板を貫板と言います。貫板のほとんどは木でできているので、湿気などの水分に弱いです。木材が腐食すると板金を留める力が弱まり、強風により板金が飛んでしまうなどの、トラブルに繋がる可能性も・・・
今回、貫板に腐食は見られませんでしたが、木材という性質上長持ちするものではないので、この工事のタイミングで、既存の木材を徹去して、新しい木材と交換します。
③防水シート張り
今回の防水シートは、粘着式改質ゴムアスファルトのシートです。
気温の低下により生じる、亀裂や割れが出にくく、打ち込んだビスにアスファルト層が絡みつくことにより、雨水の侵入を防ぐ防水性の高いシートです。
↓軒先、谷に板金の取り付け
屋根の軒先、雨水が溜まる谷に板金を設置します。
雨水が直接当たる頻度が高い箇所なので、隙間ができないように止めていきます。
④スーパーガルテクトの屋根材を設置
今回設置したスーパーガルテクトは、断熱材と屋根材を一体化した金属屋根です。軽量で錆びにくいのが特徴です。
表面には遮熱効果の高い塗料を使用しているので通常の化粧スレート屋根と比べても、10〜15℃侵入熱を防ぐことができます。
⑤貫板に新しい木材を設置
新しい木材の貫板を設置します。貫板は棟板金を支える大切な部分です。
貫板には、割れや曲がり、狂いが少ない杉が使用されます。
カバー工法においては、既存の屋根の上に新たな屋根材を重ねて設置するだけではなく、状況に応じて新しいものへの取り替えも行います。
⑥棟板金の取り付け
最後に棟板金を取り付けて完了です。
板金も屋根材と同じくガルバリウム鋼板を使用します。
工事完了!
全ての工程が完了しました。
表面が全体的に白っぽくなっていた屋根が、落ち着きのあるブルーの屋根になりました。
当社では施工後も、アフター点検サービスを行っています。
足立区での施工事例はこちら↓
・屋根の色が全体的に変わってきた
・屋根にかけている部分がある
・雨水が侵入する穴や隙間がないか見て欲しい
・メンテナンスが要るかどうか見て欲しい
ご自宅のことで、気になることがあればお気軽にご相談ください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かcりやすくお伝えします。
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