目 次
工事のきっかけを伺いました
足立区保木間のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
天窓からの雨漏りではないかとのこと。
天窓は雨漏りしやすい箇所です。
天窓からの雨漏りを解消する方法は、天窓の撤去のほかに、天窓をそのままに防水工事をおこなう方法があり、それぞれに葺き替え・カバー工法・塗装メンテナンスをお選びいただきます。
早速点検にうかがい、天窓の状態を確認し、点検の結果をふまえて工事のご提案いたしました。
今回は、雨漏りの不安を完全に解消したいとのご希望で、天窓の撤去と部分葺き替えと屋根塗装をおこなうことになりました。
天窓は雨漏りしやすい箇所で、メンテナンスも必要ですので、もう雨漏りの心配をしたくないという方は天窓の撤去を選ばれることが多いようです。
天窓の撤去と同時に、屋根塗装をおこなうことで屋根の耐久性も向上しますよ。
今回の工事の基本情報
施工内容:天窓の撤去・屋根の部分葺き替え・屋根塗装
使用材料:
屋根材 コロニアルクァッド
屋根塗装 ファインパーフェクトベスト
築年数:20年
施工期間:1週間
天窓の点検で、雨漏りの原因を突き止めます
天窓の点検をおこないました。
画像は、室内からの天窓の様子です。
天窓からの雨漏りの原因としては、天窓のシーリングの劣化、水切りの損傷などがいろいろな要因があります。
屋根からの天窓の様子です。
詳しく調査すると、天窓のガラス面と水切り部分にも染みがありましたので、結露による、雨漏りも考えられます。
工事開始:スレート屋根の一部と天窓を撤去
いよいよ、工事にはいります。
今回の工事では、天窓を撤去し、撤去跡に新しい屋根材を設置します。
このように屋根の一部だけ替える工事を、部分葺き替え工事といいます。
まずは、天窓の撤去です。
天窓の取り付け部の上部の屋根材から、撤去していきます。
お客様のお家の屋根材は、スレートでした。
隅棟の板金が個別に差し込まれている、差し棟タイプでしたので、差し棟とスレートを両方取り外します。
防水シートや天窓の下の方に、深い染みが発生していました。
天窓周辺がかなり劣化していることがわかりますね。
そして、下地部分の木材は腐食してしまっていました。
天窓からの雨漏りの証拠です。
今回の工事で、天窓を撤去すれば雨漏りの全面解決となるでしょう。
また、天窓を撤去しない場合は、天窓の取り付け部分の補修と雨漏り対策をしっかりとおこないメンテナンスしていきます。
天窓跡を塞ぎ、コロニアルクァッドでの部分葺き替え
天窓を撤去したら、撤去でできた穴を塞いでいきます。
縁周りに下地、垂木と野地板を設置し、周辺との境をなくし平坦に仕上げます。
そして、気密性・耐久性に優れた防水テープのブチルテープで、雨水が入り込まないようにしっかりと塞ぎました。
天窓部分と屋根材を剥がした部分に、葺き替えをおこなっていきます。
まずは、防水シートをしっかり張って、下準備です。
あらたな屋根材に使用したのは、ケイミュー社の「コロニアルクァッド」です。
スレート屋根の葺き替えにも多く使われている、人気の屋根材です。
天窓を撤去し、撤去跡を塞いで、部分葺き替え工事がおわりました。
既存の屋根材と新しい屋根材は、やはり見た目の色も違います。
機能的には問題はないのですが、屋根のメンテナンスもしっかりしておきたいというお客様のご希望もあり、今回は屋根全体の塗装工事をおこなうことになりました。
ファインパーフェクトベストで屋根の全面塗装
高圧洗浄で、屋根の汚れをしっかり洗い流してから、塗装にはいります。
使用した塗料は、日本ペイントの「ファインパーフェクトベスト」です。
通常のシリコン塗料より耐久性に優れた、ラジカル制御系塗料です。
カラーは、コーヒーブラウンをお選びいただきました。
下塗りと下地調整のあと、ファインパーフェクトベストで中塗り、上塗りをおこないます。
コーヒーブラウンのシックな雰囲気にツヤ感が加わり、美しい仕上がりになりました。
工事が完了しました!
すべての工事が完了しました。
これで、雨漏りの不安なく、安心して過ごしていただけるでしょう。
お客様からも、
「工事のあとに何度か雨が降りましたが、雨漏りしていませんよ!」
とおっしゃっていただきました。
屋根プロ110番では、今回のように工事の方法が複数ある場合も、お客様にしっかりとていねいに説明し、お客様のご希望に合う工事を提案させていただきます。
「雨漏りが発生した!」
「屋根の状態が心配…」
お家のことで不安なことなどがございましたら、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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