
目 次
■工事のきっかけを伺いました

足立区牛田のお客様より、バルコニーから雨漏りしてしまったとのご相談がありました。
バルコニーのメンテナンスはおこなったことがないので、点検してほしいとのことでした。
点検の結果、バルコニーの防水設備の劣化による雨漏りであることが判明。
今回は、ウレタン防水工事をおこない、雨漏りを解決いたします。
今回の工事の基本情報
施工内容:バルコニーウレタン防水工事
使用材料:DSカラー
施工期間:6日間
築年数:24年
■バルコニーの点検で雨漏りの原因を突き止めます

点検に伺い、バルコニーの状態を確認します。
バルコニーにひび割れが発生していました。
排水口付近は、コケが大量発生しています。
ウレタンの塗膜が劣化し、防水機能が低下してしまったようです。
そのため、下地に水が入り込んだことにより、コケが発生したのです。
もともと日当たりが悪く、湿気が滞留しやすいのも、コケの発生に拍車をかけていました。

コケの発生により、水はけが悪くなってしまった排水口付近には、雑草が生えてくる可能性もあります。
防水機能がさらに悪化してしまいますので、早急に補修する必要があります。
今回はバルコニーのひび割れ部分から雨水が侵入し、雨漏りを引き起こしていると思われます。
下地の補修をおこなった上で、ウレタン塗膜の防水工事をご提案いたしました。
■高圧洗浄でバルコニーの汚れを洗い流します

まずは、高圧洗浄でバルコニーを掃除します。
ひび割れがあるため、そこから水が侵入しないよう、慎重におこなっていきます。
■下地調整後、通気緩衝シートを敷設します

洗浄後、しっかりと乾燥させてから、樹脂モルタルを塗っていきます。
防水工事で重要なのは、しっかりと勾配をつけることです。
勾配がないと排水がスムーズに流れず、水が溜まってしまいます。
水が溜まることで防水機能も低下し、雨漏りにつながります。
防水工事は下地の勾配に合わせておこなうので、下地の調整が重要です。

樹脂モルタルが乾燥したら、プライマーの塗布にはいります。
今回のウレタン防水工事は、通気緩衝工法でおこないました。
ウレタン防水工事には、通気緩衝工法と密着工法があります。
密着工法
密着工法は、下地の上に直接ウレタンを塗布する工法です。
工事期間が短く低コストなのがメリットですが、水蒸気により膨張したり、防水層に亀裂が入ってしまうデメリットがあります。
通気緩衝工法
通気緩衝工法は、下地の上に通気緩衝シートを敷き、ウレタンを塗っていく工法です。
下地とウレタンの間にシートが一枚入ることで、水蒸気による膨らみを防ぐことができます。

通気緩衝シートを敷きます。
立ち上がりは、メッシュシートで補強しています。
このシートが入ることにより下地と防水層を絶縁し、空気を逃がします。
■改修用ドレンを取り付けます

改修用ドレン設置の様子。
下地に合わせ、メッシュシートで補強します。
隙間から水が入り込まないように、シーリングもおこないます。

蒸気を逃がすための、脱気筒を取り付けます。
■ウレタン塗装をおこないます

ウレタンを塗っていきます。
使用したのは、ダイフレックスの「DSカラー」です。
防水性・耐久性に優れた、ウレタン塗膜防水材です。

立ち上がりから床面へと塗っていきます。
しっかりと乾燥時間を取りながら、2度塗りをおこないます。
■工事が完了しました

仕上げにトップコートを塗り、工事は完了です。
もう雨漏りの不安はありません。
排水口や塗膜が劣化し、雨漏りが発生する前に、定期的なメンテナンスをおこないましょう。
バルコニーの防水工事も、屋根プロ110番の雨漏り駆けつけ隊に、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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