
目 次
■工事のきっかけを伺いました

足立区小台のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
屋根からの雨漏りで、養生シートで覆っている状態なので、早めに修理してほしいとのことでした。
すぐに点検に伺いましたが、屋根の劣化が激しく、下地も腐食していました。
この腐食部分の修繕をおこない、あらたな屋根材を取り付け、雨漏りを解決しました。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根修繕・葺き替え工事
施工期間:3日間
築年数:25年
■点検で屋根の状態を確認

ご依頼いただいた住宅は、モニエル瓦で施工された、切り妻屋根でした。
モニエル瓦はセメント瓦のひとつで、デザイン性に優れた屋根材ですが、劣化しやすいので、10年前後で塗装メンテナンスをおこなうことが必要です。
お客様のお家は築25年、屋根のメンテナンスは一度もおこなったことがないそうで、屋根の劣化はかなり進行していました。
点検したところ、軒先(屋根の先端部分)とケラバ(屋根の端部分)の接合部分で、雨漏りが発生していました。
雨漏り部分は、養生シートで覆われています。

損傷の一番激しかった部分です。
軒先ボード(白い部分)により、雨水が雨樋に排水されなくなっていました。
溜まった雨水が逆流してしまい、屋根裏に入り込んだことで、雨漏りを引き起こしていました。

排水ができないことで溜まった雨水のせいで、屋根裏の木材が腐食していました。

ケラバの野地板も、腐食してしまっています。
このままの状態の野地板は、使用できません。

ケラバの屋根は腐食がひどく、損壊してしまって、屋根の形状を保っていません。
屋根工事の前に、屋根の躯体の工事をおこなう必要があります。

ケラバの破風板の状態。
腐食し、屋根から外れ、剥がれてしまっていました。
点検の結果、屋根の部分的な修理では雨漏りは解消しないので、ケラバ専用の屋根材への葺き替え工事をご提案いたしました。
雨漏りが起こってからでは、屋根の損傷の状態がひどくなってしまい、工事も大規模なものになってしまうこともあります。
屋根の状態を確認するためにも、定期的なメンテナンスをおすすめします。
■腐食部分の修繕後、野地板・防水紙を取り付け

ケラバの破風板などの損壊していた箇所を修繕し、あらた野地板を取り付けます。
野地板は、屋根の垂木に、釘で固定しています。

防水紙を敷設している様子。
野地板の上に、敷いていきます。
■雨水の侵入を防ぐ、水切り板金を設置

ケラバに、水切り板金を取り付けます。
水切り板金は、屋根材の隙間から雨水が侵入するのを防ぎ、下地の木材を腐食から守る部材です。
水切り板金があれば、雨樋までの排水がスムーズになります。
排水を妨げていた軒先ボードは、水切り板金のサイズに、一部カット加工しました。
これで雨水が溜まることなく、スムーズに排水されます。
■ケラバ専用の屋根材を取り付け

ケラバ専用の屋根材を取り付け、全ての工事が完了です。
今回は、腐食が激しく損壊している箇所もあったため、大規模な工事になりました。
定期的に屋根の状態を点検することで、必要最小限のメンテナンスで、長く快適に住み続けることができます。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番では、点検だけでしたら無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
まずは点検に伺い、お客様のお家に最適なメンテナンスをご提案いたします。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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