目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区神明南のお客様より、屋根についてのご相談をいただきました。
築年数が60年を過ぎている瓦屋根の住宅で、屋根の状態が不安なので見てほしいとのことです。
点検に伺い、屋根を調査したところ、亀裂や破損など、損傷している瓦が多数ありました。
今回は損傷した瓦の差し替え工事をご紹介します。
今回の工事の基本情報
施工内容:瓦差し替え工事
施工期間:2日間
築年数:60年
■点検で、瓦の状態をチェック
点検時の瓦の様子。
亀裂の入った瓦がありました。
現在の瓦は、コンピューターにより制御された製造方法なので、均一の瓦に仕上がります。
しかし、1980年代以前の瓦は焼きムラが発生し、ひび割れや欠けなどの損傷が出てくる瓦があります。
築60年の瓦ですので、その可能性はおおいにありました。
屋根のメンテナンスを行ったことがないということでしたので、瓦の耐用年数も超えているかもしれません。
瓦の先端が欠けて割れていました。
損傷した瓦から水が入り込みやすくなり、雨漏りする可能性もあります。
このような瓦が、屋根のあちこちに見られました。
点検の結果、損傷した瓦を差し替える工事をご提案いたしました。
■工事開始:破損した古い瓦を撤去
まずは、損傷している瓦を撤去します。
画像は瓦を撤去した様子です。
瓦の下の土が見えている状態です。
■あらたな瓦を差し込み、固定
あらたな瓦を差し込んでいきます。
正しい方法で固定しないと、雨漏りが発生する危険がありますので、慎重にていねいに固定していきます。
差し込んだ瓦を、コーキングボンドで固定しました。
コーキングボンドで固定する方法
黄色とグリーンの矢印に、コーキングボンドを部分的に塗ります。
赤の矢印部分には、絶対にコーキングボンドを塗ってはいけません。
この部分は、屋根の谷にあたります。
谷は雨水が集中する部分なので、水が流れる隙間が必要です。
コーキングボンドを塗ってしまうと、雨が流れず、雨水が溜まってしまいます。
雨漏りにつながることも…。
ラバーロック工法で瓦を固定しないほうがいい理由
ラバーロック工法は、屋根材全体をコーキングボンドで固定する工法です。
瓦同士が固定されることで、瓦のズレがなくなり、地震などで瓦が落下するのを防ぐというメリットもあります。
瓦に、L字型にコーキングボンドを塗り、固定させます。
4辺すべてを固定するのはNGです。
間違った工法でおこなうと、雨漏りにつながるので注意が必要です。
葺き替え工事をおこなうときに、もし屋根材がラバーロック工法で固定されていれば、撤去に時間がかかり、コストも高額になってしまいます。
また、コーキングボンドが乾燥しないうちに雨が降ったら屋根が汚れてしまう、というデメリットもあります。
あくまでも、応急処置としてラバーロック工法を採用することになります。
■工事が完了しました
損傷していた瓦を、すべて新しい瓦に差し替えた様子。
下屋の瓦も損傷している箇所がありましたので、こちらも差し替えをおこないました。
経年による劣化で雨漏りしやすくなっていませんか?
屋根・雨樋・外壁は、風雨や紫外線にさらされるので、劣化しやすい部分でもあります。
放置せずに、定期的なメンテナンスをおこなうことが大切です。
雨漏りが起こってしまってからでは、大規模な修繕工事となり、コストもかかってしまいます。
雨漏りが発生してしまう前に、メンテナンスをおこなうことで、コストも抑えることができるでしょう。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番では、点検だけでしたら無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
点検に伺い、お客様のお家の状態を詳しく調査、最適なメンテナンス工事をご提案いたします。
工事後のアフターメンテナンスもおまかせください。
長く快適にお家に住み続けるための、お手伝いをさせていただきます。
必見!プロが教える外壁塗装の見積書の見方と選び方!
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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