目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区関原のお客様より、屋根リフォームについてのご相談をいただきました。
築30年で、これまでに2回塗装メンテナンスをおこなっているそうです。
3回目の塗装メンテナンスは可能なのか、それとも屋根のリフォームをおこなったほうがいいのか、お悩みとのことでした。
早速点検に伺い、屋根の状態を確認しました。
ひび割れなど屋根材の損傷はなかったものの、塗膜の色褪せが進行していました。
雨漏りもなく、下地も問題なさそうですが、色褪せが激しく塗装によるメンテナンスはできないので、今回は、屋根カバー工法をご提案いたしました。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根カバー工法
使用材料:スーパーガルテクト
施工期間:4日間
築年数:30年
■点検で屋根の状態をチェック
点検時の屋根の様子。
お客様のお家の屋根は、鉄骨住宅で、カラーベスト屋根でした。
定期的に塗装メンテナンスをおこなっていたおかげで、屋根材の損傷などは見られませんでした。
しかし塗膜は、経年による劣化で、色褪せが顕著な状態です。
■工事開始:棟包みの撤去
足場を架設し、屋根カバー工法をおこなっていきます。
まずは、棟包みを撤去します。
カラーベスト屋根において、屋根カバー工法で、いちばん最初におこなうのが、棟包みの撤去です。
棟包みはカラーベスト屋根に設置されるもので、下地材を取り付けた後に、棟板金をビス釘で固定しています。
使われていた下地材は、センチュリーボードでした。
センチュリーボードは、通常使われる木材よりも、強靭な耐火野地板です。
センチュリーボードを使用することで、劣化も抑えられ、良好な状態が保たれていました。
一方で、棟下地材に使われていた木材は、経年による劣化が見られます。
■防水紙の敷設
防水紙を敷いていきます。
カラーベスト屋根には、タッカーでの固定はできませんので、細かく切った板金と専用ビスで固定しています。
■スーパーガルテクトでの屋根カバー工法
隅棟(屋根の接する交線)に、下地材を取り付け、捨て谷を設置します。
捨て谷は、台風など大雨が降った時に、大量の雨水の侵入を防ぐ部材です。
そして、あらたな屋根材を取り付けていきます。
使用したのはアイジー工業の「スーパーガルテクト」です。
耐久性に優れ、サビにも強い屋根材です。
■棟板金を固定し、工事完了
最後に、棟板金をビス釘で固定して、工事はすべて完了です。
棟板金の固定について詳しく!
メーカーの取扱説明書によると、棟板金の固定にスクリュー釘を使用しても、問題ないようです。
しかし当社では、ビス釘で固定しています。
昨年の台風で、棟板金が取れてしまった、という事例が数多くありました。
スクリュー釘が、抜け落ちたことが原因でした。
それ以降は当社では、しっかりと固定できるビス釘を使用することになりました。
ビス釘でしっかりと固定することで、台風や強風による棟板金の飛散を防ぐことができます。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番では、数多く施工してきた経験の中で、最良と思われる施工を心がけていきます。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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