目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区本木南町のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
きっかけは、天井の雨染み。
雨が強い時に、雨漏りが起こるとのことでした。
すぐに点検に伺い、調査したところ、箱樋からの雨漏りであることがわかりましたので、箱樋の交換と屋根の一部葺き直し工事をご提案いたしました。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根一部葺き直し工事・箱樋交換工事
施工期間:3日間
築年数:80年
■点検で雨漏り箇所を特定
点検時の室内の様子。
天井や壁に、雨染みが見られました。
とくに雨が強い時には、かなりはっきりとした雨染みが出てしまうそうです。
屋根に上っての点検の様子。
築80年のお家でしたが、瓦屋根のメンテナンスをおこなったことがないそうで、コケの発生している瓦も見られました。
瓦の劣化が進行すると、防水力が低下し、瓦が水を吸収してしまう可能性も高くなります。
瓦が水分を含むと、屋根の下地にも雨水が入り込み、野地板の腐食、雨漏りにもつながってしまいます。
屋根の状態を詳しく調査していくと、こちらのお家には箱樋があることがわかりました。
箱樋は中樋ともいい、屋根の中段に設置されている樋です。
この部分から、雨水が入り込んでいるものと思われます。
今回は、劣化した屋根の一部葺き直しと箱樋を交換する工事をご提案いたしました。
箱樋交換工事をおこなう際に、木製の手すりが干渉してしまいます。
この木製の手すりも、かなり劣化していていました。
お客様にお伺いしたところ、古いので撤去してほしいとのことでしたので、同時に手すりも撤去するになりました。
■屋根の一部葺き直し工事
まずは、周辺の瓦を取り外します。
この瓦はまたもとに戻しますので、破損などのないように慎重に取り外し、保管しておきます。
瓦を取り外したら、土台部分の葺き土や杉皮板などを取り除きます。
これらは、土嚢袋に入れて、地上に降ろしました。
瓦などを取り除いたら、野地板が見えてきました。
この既存の野地板にあらたな合板を取り付け、野地板の補強をします。
野地板の上に、防水紙を敷設している様子。
防水紙の敷設後、屋根瓦設置のための、調整用の樹脂製桟木を、サイズどおりに取り付けていきます。
箱樋に干渉している、木製の手すりの様子。
手すりの下に、箱樋が取り付けられていました。
このままでは箱樋の交換工事ができませんので、手すりを解体し、撤去します。
木製の手すりとつながっていた、雨戸の戸袋(木製)は、波板トタン屋根の手前まで解体し、撤去します。
箱樋の交換工事に干渉すると思われていた部分が、すべて撤去されました。
これで、工事もスムーズにおこなえます。
これから瓦を取り外し、箱樋を交換していきます。
■箱樋の交換工事
雨樋がスムーズに排水されるように、加工しました。
これで、あらたな箱樋の取り付けは完了です。
干渉する手すりや雨戸の戸袋などがなくなったので、大きめの箱樋を取り付けることができました。
これで、大雨が降っても安心です。
■工事が完了しました
一旦取り外した瓦を、元に戻してすべての工事は完了です。
しっかりと取り付けられた箱樋と屋根の状態を撮影し、お客様に工事完了のご報告をいたしました。
「これで雨漏りの心配がなくなり、ホッとしました。古くて怖かった手すりも撤去してもらい良かったです。」
と、お喜びいただけました。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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