目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区東綾瀬のお客様より、屋根についてのご相談をいただきました。
居酒屋のオーナー様です。
居酒屋店舗の屋根が、かなり錆びており、雨漏りもしているとのことでした。
すぐに点検に伺い、調査しました。
トタン屋根は全体に錆びが広がっており、かなり劣化していました。
雨漏りもあるということで、下地も損傷していると思われますので、屋根の葺き替え工事をご提案いたしました。
今回はトタン屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替え工事をご紹介します。
今回の工事の基本情報施工内容：屋根葺き替え工事
使用材料：ガルバリウム鋼板
施工期間：14日間
■点検で屋根の状態をチェック
点検時の屋根の状態です。
トタン屋根ですが、屋根全体に錆びが広がっていますね。
雨水が集中する谷部分（赤丸）は特に腐食が激しく、雨漏りの原因箇所と思われます。
早急に工事をおこなう必要があります。
点検の結果をお客様にご報告し、今回は葺き替え工事をおこなうことになりました。
あらたな屋根材として使用するのは、ガルバリウム鋼板です。
縦ハゼ葺きで、葺き替えをおこなっていきます。
縦ハゼ葺きは、棟から軒に向かって縦に葺いていく工法で、継ぎ目が少なく、雨漏りしにくいというメリットがあります。
■工事開始：屋根材の撤去、下地の補強をおこないます
既存の屋根材を、すべて撤去しました。
下地もかなり劣化していましたので、あらたな野地板を増し張りして、下地の補強をおこないました。
使用したのは、構造用合板（コンパネ）です。
これで、下地もしっかりと頑丈になりました。
パラペット部分に、雨水が溜まらないように、排水ドレンを設置しました。
パラペットとは？
外壁と屋根の境界にある立ち上がり部分を、パラペットといいます。
屋根の勾配から流れてきた雨水が溜まりやすく、雨漏りの原因となりやすい箇所でもあります。
排水ドレンを設置することで、スムーズな排水ができます。
下地の構造用合板に、あらかじめ排水ドレン用の穴をあけてあります。（赤丸）
排水ドレンは、ゴミや落ち葉が溜まりやすいので、定期的に清掃することが大切です。
ゴミが溜まり、排水がおこなわれないと、雨漏りにつながる危険もあります。
防水紙を敷設する前に雨が降ったら大変なので、ブルーシートで養生をおこなっておきました。
■防水紙を敷設します
防水紙（ルーフィング）を敷設している様子。
使用したのは、改質アスファルトルーフィングです。
タッカーでしっかりと固定します。
■ガルバリウム鋼板で葺き替えます
ガルバリウム鋼板で、葺き替えをおこなっていきます。
ガルバリウム鋼板は、錆びに強く、耐久性も高い屋根材です。
縦ハゼ葺きで、仕上げていきます。
谷部分は、雨水が逆流する可能性もあるので、広めに取り付けました。
水切り板金は、折り曲げ加工をおこないます。
壁際に雨水が伝わらないように、外側に曲げることが重要です。
ドレンにキャップを取り付けました。
落ち葉やゴミなどが溜まり、排水の妨げとなることを防ぎます。
笠木を取り付けて、工事は完了です。
■工事が完了しました
屋根の葺き替え工事が完了しました。
錆びの広がったトタン屋根から、きれいなガルバリウム鋼板の屋根に生まれ変わりました。
これで雨漏りも解消です。
サンセイホームでは、トタン屋根からガルバリウム鋼板の屋根への葺き替え工事も数多く施工しています。
「錆びた屋根をなんとかしたい」
「トタン屋根から雨漏りしている」
という方も、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 １級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム（株式会社三誠ホームサービス） 最高技術責任者
１８歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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