今回の依頼主様は、足立区興野にお住まいのS様です。
S様よりご相談を頂き「強風で屋根の一部に穴が空いてしまい、すぐに直してほしい」ということです。
早速現地調査に伺うと、屋根の穴は上から屋根内部が見えるほど空いており、破損の他にも屋根材の欠けや塗膜の剥がれなど全体的に劣化が進んでいる状態でした。
もしこのまま放置してしまうと、雨漏りや屋根全体的に傷みが進んでしまい大掛かりな工事になってしまう恐れもありました。
今回は全体的に点検をし、破損箇所の修繕・屋根のカバー工事を提案させていただき工事に取り掛かりました。
実際の施工の流れなどくわしく解説していきますのでぜひ最後までご覧ください。
目次
工事基本情報
施工内容
・屋根カバー工法
施工期間
・約2週間程度
工事費用
・70万程度
■初めに実際に屋根の状態を確認しました。
屋根の穴には、S様がストレート屋根の間に板金を差し込み応急処置をされていました。
しかしこの状態のままでは、板金がいつの間にか外れてしまい雨漏りに繋がってしまいます。
穴の補修のみであれば屋根材を差し込むだけでも大丈夫ですが、耐久性としては不安があります。S様としっかりヒアリングをし、長期的に安心できる屋根にするためにカバー工事を提案し実施することにしました。
■屋根全体にはコケが発生…。塗膜の剥がれや欠けなど他のトラブルも…
屋根に登って見渡してみると全体的にコケが発生していました。
コケは、湿気や水分が屋根全体にとどまってしまうとコケが繁殖しやすくなります。
屋根の塗装が劣化して表面の水捌けが悪いとコケが発生してしまう要因になります。
屋根のコケは見た目はもちろん、耐久性を衰えさせることもありますので注意が必要です!
また、屋根材に割れや欠けも目立って見られました。脆くなってしまっている状態なのでカバー工法により改修工事を行います。
工事の流れについて
■バイオ洗浄でコケや汚れを落としていきます。
バイオ洗浄剤を使い、コケを徹底的に落とし屋根を綺麗にしていきます。
※水だけで洗浄をするとコケが再び繁殖してしまう可能性があります。
■穴の空いた屋根の修繕をしていきます
まずは板金を外して穴をを覗き込んでみると、屋根の内部まで見えるほど穴が空いていました。壊れた屋根の下地を外し、新しい下地の木材を設置し補修をしていきます。
穴の周りには屋根材を防水紙があるので、こちらを取り外します。
新しい下地の木材(野地板)を取り付け、防水シートをはります。
野地板は、屋根材と防水紙を剥がした時にしかメンテナンスを行えないので、屋根の葺き替えや葺き直しの時に一緒にメンテナンスをすることをお勧めします!
■防水シートと棟板の設置
棟板を撤去後、防水シートをはっていきます。
屋根の形に合わせ貫板を設置します。
■屋根材の取り付け
屋根材の設置をしていきます。
今回はヒランビー(ガルテクト鋼板)を使用しました、
とても耐久性に優れ、常に風雨にさらされている屋根ですが耐用年数20年程度と長く安心して使えます。
■棟板金の取り付け
最後に棟板金を取り付けます。
雨水の侵入を防ぐために、継ぎ目の隙間にシーリング剤を使い止水処理をしっかりします。
■工事完了
穴の修理も完了し、丈夫で綺麗な屋根に仕上がりました。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かcりやすくお伝えします。
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